寄り道
もはや一週間でも何でも無くなってしまった。ということで、やりたい事やりたいようにやろうと思います。(案の定)
ちょっと風変わりなことしたい。
ガンプラを作る上で僕は原作に沿った設定を気にする方です。
極端に言えばザクⅡにヴェスバーを背負わせる等は避けたい…逆に言えば原作でやっていない事をしようとするとはたして大丈夫だろうか?と悩んでしまうことも多々あるのですが、先日Twitterでサボリーさん(@Mr_Saboly)のギャンを拝見した際に思ったんですよね。
長いライフルとデカい盾すんごいカッコいい。
この意匠は僕も取り入れたいなぁ!と直ぐに胸をときめかせたのですが、上記の通り面倒くさい僕は、まず最初に「持っていても不自然じゃ無い武器」を考える必要がありました。
長いライフルについて
長物として目を付けたのがガンキャノンのビームライフルだったのですが、ジム如きにV作戦の特別な2機(キャタピラ差別)が装備していたような立派なビームライフルを装備出来るのか?と疑問がありました。が、確認をしてみると…
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』第10話において07小隊機が陸戦型ガンダムのビームライフルをしっかり装備しているではないか。
更に調べてみると、多少の違いはあれど陸ガンビームライフルも本家ガンダムビームライフルと大差無い模様。こりゃ撃てるわ。解決ッ!
デカい盾について
うん。持てばいいだけだし。解決ッ!
装備を変えたとして…有効なの?それ?
さて。とりあえず使える使えない問題は解決?しましたが更に気になる点にぶつかります。果たして持ってきた装備に有効性はあるのか?いや、もっといえば別に有効性が無くても良いんです。
ガンダムでよく見かける「量産機として開発が進められていたがコストが高く生産は見送られた」みたいな滅茶苦茶な話であろうとそこに物語を感じる事が大切です!(鼻息粗めに)
問題その1:森とかで長いライフル取り回し悪すぎ説。
現実のミリタリーな世界では狭い屋内向けに銃身を切り詰めたカービン銃が存在したり、もっと小さいサブマシンガンが威力を発揮しているようです。
劇中で陸戦型ジムは森の中を練り歩いていたような気がするのですが、そんな中でガンキャノンの長いライフルなんて持ってたら木の枝やらなんやらに引っかかるに違いない。そもそもの標準装備品はコンパクトな100mmマシンガンだ。流石…理にかなっているではないか…
問題その2:重力化でデカいシールドを装備してたら重くて大変説
地球の重力の元、デカい金属の板を持って歩こうもんなら関節やらなんやらの負荷が凄そうで気が引けます。更にシールドが重くて動作が遅れガードが間に合わないという本末転倒な事にもなりかねないのではないだろうか?心配になります。
この問題を解決(自分なりに納得)しなければ気持ちよく作れませんので更に色々と調べてみました。
解決その1:作戦領域はジャングルとは限らない。
陸戦型ジムは50機程度生産され、その多くは08小隊の舞台であるコジマ大隊に配備されました。それでも半分位は別の場所に配備、また運用されていたそうです。
それならばわりと開けた場所で作戦を遂行する陸戦型ジムが存在しても不思議ではありませんし、同時期の武器(実弾銃)よりもきっと優れる有効射程、またその射撃精度、圧倒的なビーム兵器の威力を浴びる側になる敵兵にはさぞ恐れられたのではないでしょうか?おぉっ!盛り上がってくる!
解決2:オデッサ作戦で普通に陸ジム、シールド装備してた。
色々と資料を漁っている内に見つけてしまいました。『MS IGLOO 2 重力戦線』という映像作品に登場する陸ジムは普通にシールドを装備して運用されていました。陸ジムの腕筋舐めてた。
というか、ジャブローやらなんやらで素ジムも装備してましたしね。そもそもジム舐めてた。
シールドの件はまぁ良いとしてライフルに関しては実にご都合主義というか、わざわざ自分に難癖を付けた割にはお粗末な解決案ではありますが、ガンダムという実際には"あり得ない"世界観を"グッと楽しむ"にはこの程度がちょうど良いのかな?と思っております。
実際に装備させてみる。
うーん!凄く良い!長物+大きなシールドを携えることにより一層ヒロイックさが増したのでは無いでしょうか!ジムの癖に生意気です!(やはり舐めてる)
上記ではとりあえずライフルもシールドもマスキングテープ等で無理矢理つけているだけなので、接続等の調整をします。
ライフルの調整
旧HGUCガンキャノンのビームライフルも何とか、MSハンド03(連邦用の小さい方)に無加工でマウント出来ました。保持力に少々問題があるので、塗装後は接着してしまおうと思います。
武器の合わせ目消しには学びが沢山。
ライフルは当然ながら、モナカ構造となっているのでパーツの全面にグルッと合わせ目が出ます。
何気なく処理してきましたが、特にこういった大きめのライフルパーツの合わせ目消し~表面処理作業は存外、難易度が高いのでは無いでしょうか?
面が入り組みまくりでヤスリが入らない、エッジが立たない(処理しきれない)のオンパレードです。境目となる部分は逆エッジとして罫書き針等で彫り直してお茶を濁したり、敢えて出来高のことを考えてエッジを潰してみたりと細かい(けれど大切な)作業が多く、表面処理の良い勉強、鍛錬になるかと思いました。(すんごい今更。)
そして…ゲート跡がすんごいエグれてました。
今回、このガンキャノンのビームライフルはヤフーオークションを利用して、ジャンクパーツ扱いで購入したのですが、物の見事にゲート跡というゲート跡が剔れておりました。何だか少年時代のやらかしを思い出して懐かしい気持ちになります。
ゲート処理なり、何かしらでパーツを大きくエグってしまった場合はラッカーパテでは埋まりきらない場合が大半なので、シアノン(瞬着)+ベビーパウダーを混ぜた物を埋め材として使います。
※上記シアノン+ベビーパウダーに限らず、ポリパテ等をパーツに直接盛り付ける際に付けたくない、付いて欲しくない場所がある場合は紙ガムテープを使用してマスキングすると万が一盛り付けの際に不要な場所にパテがはみ出てもパーツにダメージ無く盛れるのでおすすめです。
シールドの調整
表面の十字をオミット。
旧HGUCガンダムのシールドを持ってきましたが、散々設定がドウコウ騒いだ割に元の黄色十字が昔から好きになれないので、埋めたり貼ったりでジム寒冷地仕様的なラインモールドに変更しています。あと、発売時期的にシールドのエッジ部が猛烈にだるいので、整面作業はしっかり行いました。
接続部の自作
旧HGUCガンダムのシールドとHGUC陸ジムの前腕部は接続の穴の形状が違うのでそのまま接続することが出来ません。そこで陸ジムのシールド受けに合うようにマウント部を自作します。
こんな感じにマウント部を自作しました。完全に現物合わせです。定規等全然使いませんでした。
寄り道終了ッ!
面倒くさいガノタ丸出しの記事となりましたが、細かい事を抜きでもやはり長物+大きいシールドは良いですね!やはりめちゃくちゃ格好いいです!
さて。いよいよ次回は塗装作業に入ります。時間が滅茶苦茶ですがいよいよ#目指せ一週間モデリングも佳境となります:-)
一応最後に書いておきますが、あくまでこの記事の考え方は"僕が作る時"に大切にしていることであって、他人に「原作を基準とした設定の事を考えなさい。」と言うつもりは毛頭ございません。ザクにサテライトキャノン付けたって別に良いじゃないか。あ、でもその際はついでにティファも同乗させちゃおう!
それでは、皆様も楽しい模型ライフを!
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