仮組のススメ “少年時のゴールがスタートになった話”

どうでも良いのだ。

模型の楽しみ方は人それぞれである。自由気ままに理想を追求し改修工作を施したりしなかったり、原点に捕らわれる事も無く好き勝手に色を塗るのも楽しい。塗らなくても誰にも怒られないし、なんならポリキャップの合いが悪くなった太ももパーツを無理矢理噛んで、歯形を付けるのもまた一興…

メンドクセー書き方をしてしまいましたが用は「大前提、好きにしましょう」という前置きです。

そんな中で僕は。

さて。かく言う僕はというと、キットをそのまま組む事(素組み)は殆ど無いし、大抵の場合はハンドピースを使用した全塗装をするようになりました。

その前段階として実際にキットを組み立てて、パーツ構成の確認(後ハメの必要があるのか無いのかを判断)、実際にその模型を目で見て、触れて、動かしてみて。後の制作の見通しを立てる事を目的とした“仮組み”は欠かせない作業です。

具体的に仮組みって何をするの?

仮組みに関しても”人それぞれ”かと思います。基本工作と混同する部分もあったりするので尚更難しいのですが結局はあくまでも「どうしてやろうか」という制作の計画を立てやすくする為だけの作業なので、当人がよしとする処理だけをすれば良いのです。

…と。そんな事を言ってしまうと記事にならんので今回は僕の仮組工程を紹介したいと思います。

道具を準備する。

当然と言えば当然ですが、仮組に必要な道具は特別な物は必要無く全てスタンダードなツールを使用します。

ビール

僕は三度の飯よりビールが好きですので模型の箱を開けると同時に間髪入れずにビールを開けます。え?ビールがお嫌い?それなら梅酒でもチューハイでも好きなの開けてください。さぁ今すぐに。

ニッパー

ゲートからパーツを切り離すのに必要な道具ご存じニッパー。僕は昔からタミヤのちょっと良いやつ(2,000円位)を使用しています。

近年凄まじい切れ味を誇るもっと良い奴(5,000円オーバー級)が人気ですが、どっちにしろニッパーで切った後にゲート部にペーパー当てるので(後述)極端な切れ味は不要だと思っています。更にその類いの片刃式は正しい使い方をしないとやたら刃が折れるといった話を聞きますが、その点このタミヤのちょっと良い奴は“ハルク・ボーガン程の力”を掛けない限り折れる気がしなくて長年愛用しています。勿論正しく使うに越したことはありませんがね。

デザインナイフ

パーツをランナーから切り出したり、ゲート処理を処理する際、ニッパーだとやりづらい部分があるので用意しておきましょう。僕はあんまり使わんけど。

ピンセット

ガンプラではそれほど?という感じですが、細かいパーツのグリップに使用したり、ポリキャップの埋め込み等に意外と活躍します。これまたタミヤのちょっと良いやつ(1500円位だっけ?)を使用しています。

紙やすり(ペーパー)

320番(400番)〜600番位が良いかな?

補足。ペーパーの使い方。

適当にホームセンターで売っている細長い木の板をノコギリでカットした物に両面テープでペーパーを貼り付けて板ヤスリ的な使い方をしています。鉄の板でも良いですし反らない板なら何でも良いと思います。

太ももなど、曲面にゲートがある時や上記の板ヤスリが物理的に入らないような場所ではペーパーを”二回折り”した物をそのまま指に添えて使っています。指の柔らかさと2回折った分のコシを使う感じです。

僕はどうも融通が利かないようで、400番以上の番手に関しては、タミヤフィニッシングペーパー以外では微妙なタッチの差が気になってしまい全く整面作業が出来ないので昔からタミヤを愛用しています。

…ん? ほぼ全部タミヤじゃん。回し者ではありませんが僕はタミヤが大好きです。ロゴも格好よくて好き。

準備した道具を用いて、”仮組み”をしていく。

ゲート処理

僕は仮組みの段階で基本的に全てゲート処理をしてしまうようにしています。仮組み後に改修作業や表面処理をするのでこの段階でやらない方が効率が良い。と常々思っているのですが場合によってはパーツのかみ合わせにゲートが干渉したりして気持ちが悪いんですよね。

僕のゲート処理のやり方。

01.ザッとパーツ周りの”ランナー”をカット。

02.パーツからゲートをほんのり残してカット。ここで欲張るとタミヤのちょっと良い奴でもパーツ抉るので注意。

03.残したゲート後を紙やすり(上記で紹介した板or2回折りペーパー)にて除去。

以上。といいつつ面倒になると、ランナーからパーツを切りはなす時にいきなり02の工程から入る事も多々あります。すると抉る率が増えちゃうんですよね。僕、不器用なので。

パーツを外しやすくしておく。

スナップフィットのキットに関してというか僕は99%ガンプラしか作らないので、必須処理なんですが、ダボ穴に切り込みを入れたり、ピン自体を斜めに短くしたりと後ほど簡単にパーツをばらせるようにしておきます。

更に補足。

順番が前後しますが、パーツの形状とゲートの配置によってはある程度組んだ状態でゲートを落とした方がパーツの形状を無駄に削ぐ事を防げる場面もあります。具体的にはここでは割愛しますが何度かゲート処理をしていれば気づく場面に出くわすと思います。

後は普通に組むだけ。

上記の処理を行いつつ、一杯?二杯やりながら一通り説明書の通りに組んでいきます。 ただ、パーツを外しやすくする工夫をしようが、一度組むと二度とばらせないようなパーツに当たる場合もあるのでその辺、吟味して組み立てましょう。

おわりに。

少年時代は模型を買って貰った帰りの車内で、待ちきれずに箱を開けて説明書を読み車酔いをし、家に着けば酔いも忘れて夢中で組み立てる。いつも説明書の順番を無視して顔から作る。急いで作る。(早く完成した姿を見たい)どこにでもいる“模型が好きな美少年”でした。

さて。今現在。“模型が好きなハンサムなおじさん”になった僕は上記の通り、少年時代に完成だ!としていた工程がスタートラインとなりました。これが果たしてより良いことなのか?幸せなことなのか?は知るよしもありませんが、今の僕は今の僕で心地よさを感じ、今日もまた模型をいじくっています。

それでは皆様も楽しいガンプラライフを!

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パースとか歪みとか置いといてスマホで格好良く模型を撮る話

スマホカメラ万歳。

インターネットモデラーの皆さんこんにちは。インターネットを模型活動(僕の場合はガンプラ作り)の拠点としている方が避けて通れないのが、模型の撮影ですよね。頑張って作った作品をかっこ良く撮ってみたり、日々の制作の進捗を発信してみたりと機会は沢山あるかと思います。

特に近年SNSやTwitterの浸透により気軽にスマートフォンで撮影した写真をそのままと各媒体にアップ!という機会が多いのでは?僕も完成した模型を撮る時以外は十中八九、iPhoneで撮っています。

これじゃない感。

ところでガンプラ(人型の模型)を撮ってみると「あれ?目で見るよりかっこ悪い…」と感じた事ありませんか?そしてスマホ撮影は「パースがどうこう、歪みもどうこう。うんたらかんたら…」といった話を一度は皆さんも聞いた事が有るのでは無いでしょうか?

では、今回は「歪みのない模型写真を撮る、とっておきの方法をお伝えしましょう!」的な流れに普通はなるんでしょうが…
「模型 物撮り パース 歪み」
等のキーワードでググっていただいた方が遥かに得れるものが多いので興味があれば各自ググってみてください。

終!!

すぐにでもかっこ良く撮れる!4つの方法。

冗談はさておき、商品やミニチュア品等の物撮りhow toや教本ではパースや歪みを抑える事を前提とした手法の解説が多いです。更に言えばパースや歪みがそもそも出づらい機材(レンズ)を用意することから始まったりするので、僕らネットモデラーがメインカメラとして愛しているスマートフォンではハナから参考にならない場合も多かったりします。

そこで今回の記事では何故かスマホでかっこよく撮れないといった方向けに、パースや歪みといったメンドーで小難しい話は置いておいて、記録写真ではなく印象的な記憶写真を撮ろう!という事を推していきたいと思います。
※以下、iPhoneのカメラ(標準レンズ)を使用し、縦位置で撮る てい で話を進めます。「Androidなんだけど…」という方も同じ感じで行けると思いますが、ご容赦ください。え?カメラの場合? フルサイズ換算24mm〜30mm程度の画角を用意しましょう。

その1 水平アングルと正面からは撮らない。

※今現在写真が撮れるプラモデルを持ち合わせておりませんでしたので、娘の愛するヒーロー。ウルトラマンタロウのソフビを被写体として使用します。す、すみません。

なぜ基本である水平で撮らないかというと、意外と水平アングルで模型を撮るのが難しいからです。不慣れな内は水平アングルは後回しにしても良いと思います。 また固定モデルならまだしもよく動くガンプラを真正面から撮ろうとすると、左右対称を出すためのポージングに大変苦労するので、右向きでも左向きでも少し斜めから撮るようにしましょう。

その2 ローアングルで撮る。

iPhoneを模型に対して下からのぞき込むようにしつつ、傾けて写真を撮ると巨大さや重厚感に溢れる格好いい写真を撮ることが出来ます。
上記の通り今回はパースや歪み等のメンドーな話はするつもりはないので実際にやってみて欲しいんですがポイントは、脚がギリギリ画面(画角)の下端に来るようにしてiPhoneの角度や距離を調整してみてください。そうすると脚がドーンと大きく、頭が小さいメリハリがある迫力のある写真が撮れます。ジオン系とかに特にマッチすると思いますよ!

余談

ニッパーを握るすべての人と、モケイの楽しさをシェアするサイトnippper(ニッパー)をご存じですか?あ。まだリンク押さないで。面白すぎてここに戻ってこられなくなりますから!

自宅で遊べる「スマホで外撮り」。プラモのミラクル撮影法をNAOKIに教わる!! https://nippper.com/2020/05/1758/ @NippperComより

上記の記事ではnippperのライターである、からぱた氏とプロモデラーのNAOKI氏が対談形式で、スマホ(iPhone)での撮影方法いや、魅惑の撮影体験を紹介してくれているのですが、ローアングルで模型を魅せるといった部分で究極の一つになるであろう手法を惜しげも無くシェアしてくださっております。

大変素晴らしいお話なので、ともかく読んでみてください。でも、しつこいですがこの記事を読み終わるまでは、くれぐれも先にリンク先行っちゃ駄目ですからね。nippperを読むのに夢中になって戻ってこれな…(略)

その3 ハイアングルで撮る。

まず撮る前に、一度画面の真ん中〜上部に頭が来るようにした上で、極力iPhoneと模型の角度が変わらないようにに近づけたり離したりしてみてください。すると近づけば頭が大きい印象になり、離せば頭の大きさは小さい印象になるかと思いますので、良い塩梅を見つけてみてください。

ローの場合は角度をキツくしても面白いのですが、ハイの場合は角度がキツすぎる(高いところから撮り過ぎる)と足がやたら短い印象になりますのでほんのりハイアングル位で撮るのが無難かと思います。

また、ハイアングルで撮る際には特に顎を引きすぎないようにもした方が良いと思います。もちろんそれが好みであればOKですが、昔から「なんで下見てるの?」と揶揄されてしまう原因になります。…でも下向いてると何かかっこ良く見えるんですよね。僕も油断すると下向かせてしまいがちです。

おまけ。 妙に斜め(ほぼ横位で)撮る。

正面気味の斜めから撮る事が多いかと思いますが、時には大胆にほぼ横の斜めから撮って見ましょう。 普段目で見る際もあんまり見ない角度だったりするので、いつもとひと味違う印象的な写真が撮れるかも知れません。また、煽りと俯瞰と組み合わせて撮って見るのも良いでしょう。この組み合わせで気づく事がきっとあります。

ローとハイで見えてくる。水平アングル。

あえてローアングル、ハイアングルの2択で模型を撮り続けていれば、おそらく「こう撮ればここが大きく、小さく見える。」だったり「伸びて見える。短く見える。」という感覚が身について来るかと思います。まさしくこれがパースと呼ばれる効果なのですが、模型を水平アングルで撮る際にはこのパースがどういう時にどう付くかの理解が無いと画が安定しないので、まずはローハイで格好よく。をテーマに撮り続けると良いかと思います。

なお。どんなスマホやカメラであろうが、パースや歪みを防ぐ手っ取り早い方法は、「カメラを模型に対して極力水平垂直に構え、引いて撮ってその後被写体をトリミングする事です。これを聞いて「なるほど!」とピンと来るようになればバッチリオッケーだと思います。

上記、水平アングルのトリミング前の画像です。とりあえずこの位引いて撮ってトリミングしています。

おわりに

今回の記事は一定層からは「模型で勝負しろ!」「ごまかしだ!」「インチキ!」「スケベ!」とお叱りを受けるかもしれんなぁと思いながら書いたのですが、 どうせSNS等で自慢の作品を発信するのであれば素直に「おぉ!格好いいじゃん。」と思われるような写真を積極的に撮って研究して、交流の切っ掛けや親交の発展に繋がる努力の一つだと思うようにした方が遙かに健全ではないでしょうか?

真実を写すと書いて写真。字の通りそのまま読んで終わるか、写すところの”真”とは何か?を考えるか。どちらも”写真”ですからね。

それでは皆さんも楽しい撮影ライフを!

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第22回 全日本オラザク選手権応募の思い出。

ずっと書きたかったオラザクの事。

先日無事シャアザクが仕上がりましたので”第22回 全日本オラザク選手権”へ作品を応募した際の思い出を綴ります。まず本題に入る前に応募を思い立つまでの経緯にお付き合い頂きたいと思います。例の如くちょっと長いです

模型をやめて、模型を始めた。

田舎のはぐれオタクだった僕は高校卒業を機にスッパリと模型をやめて、大都会(仙台市)の専門学生となりました。たいそう真面目に勉学に励み、その甲斐あって信じられない程度のブラック企業に就職を果たします。

幸いな事に金払いだけは中々に良いブラック企業でしたので、若さや大切ないくつかの物を犠牲にしつつ毎日毎日必死に戦い続けていましたが、2011年3月11日 東日本大震災が発生。その後は案の定金払いも悪くなり、いよいよブラック企業から深淵企業へと成り果てた事から僕は、田舎へと帰省しました。

完全に参っていた僕は失意の中で養生生活を送りながら(ニートは最高だった。毎日昼からもりもりビール飲んでた。) それでも数ヶ月後には「よっしゃ!仕事でもすっかー!」と思うまでに精神の状態も回復し、まぁ素敵な縁もあり無事穏やかな日常を手に入れることが出来ました。

生活に余裕、気持ちにゆとりが生まれると人間は人生をより豊かにする事を考え始めるもんで、少年の頃から延々と飽きずに遊んでいた模型の事を思い出し2017年の夏、フラッと模型屋に足を運んだのです。

「模型を今やるならTwitterを使って自分の模型を発信しよう。どうせなら当時と同じくブログをこさえよう!」と適当にその辺でブッサイクな顔で寝ていた飼い猫の”ろろ”の名を拝借してTwitterアカウントを作成し、レンタルサーバー&独自ドメインを取得。間髪入れずWordpressをサーバーにぶち込み、勢い余ってデータベースを2~3回ぶっ飛ばしながらもこのブログを設立。そして今日にいたります。どうもろろです。

2019年初夏。”オラザク”に応募しよう。

再開にあたり選んだのは“HG 機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア専用ザク” です。
夢中で作っていましたが色々あって”あと少しで完成”という所で制作から約2年の月日が流れておりました。その時、2019年夏。僕はふと「オラザクに応募した事無かったな。これで勝負してみたいな。」と初めて”全日本オラザク選手権”(以下オラザク)への応募を決意します。というか模型コンテストに参加する事自体、初めてでした。

絶対に勝ちたい。

上記画像は、”第22回 全日本オラザク選手権”への応募の際にこしらえた制作に関するプレゼン資料です。

さて。上記資料(改修点をまとめた画像)ですが、当時の僕は作品そのものが締め切りに間に合うか間に合わないかの最中で模型をほっておいて資料を必死にレイアウトしていました。

何故そのような事を?と問われると色々理由はあるのですが、包み隠さずに本音を言えば…「鬼のように上手い他の応募者をせめて自分の得意分野では出し抜きたかった」からです。

模型を上手い下手に分断するのはなんとも味気ない貧相な事だとは重々承知ですが便宜上ご容赦ください。オラザクに応募される作品は近年では1,000作を優に超え、皆さん自慢の腕をぶんぶん振るいます。沢山の力作が一堂に集まるわけです。恐ろしくて吐き気がしますね。

そしてオラザクは「貴方(応募者)が一生懸命作ったガンプラ写真を審査員が見て判断する。」そういうコンテストです。

まず作った“ガンプラ”に関しては全員平等、小細工無しです。審査員の皆さんに評価して頂けるような作品を真摯に作るのみです。

そして次に作った模型を撮影した“写真”です。オラザクはあくまで“作品を納めた写真を審査する”コンテストです。言うまでもありませんが色々な意味で審査に耐え得る写真を応募するべきですが、かく言う僕はその辺の景色や家族をカメラで撮影するのは大好きですが、模型を撮る(ブツ撮り)に関しては得意では無いのでここで他の応募者と差を付けよう!とはとても思えませんでした。

そして最後に。“一生懸命”の部分ですが、「見ればそれで全てが解る…」という一線を越えた、ただならぬ妖気を放つとんでもない作品であれば、もはや言葉は要らないのでしょうが残念ながら僕はその域には立っていません。見て頂ける審査員の方に分かりやすく(押しつけがましく)「頑張ったよ。どうですか?」とお伺いを立てる必要がありました。

僕は仕事柄、画像や文字を1枚〜複数枚の紙(画像)にレイアウトする事に関しては一日の長があります。オラザクでは作品のプレゼン資料が重要だということは、過去受賞された方の発言や、ホビージャパン誌のオラザク編集後記的な記事を見てもあきらかです。(当然作品ありきですが。)

ここしか僕が生き残る術は無いと思いました。一生懸命頑張った部分をパッと見で分かりやすく、尚且つ注視すれば細かに内容が伝わるよう工夫して制作内容をまとめました。

一次審査の段階で1,000作を超える作品を一気に審査して頂く訳なので、正直こさえたプレゼン資料まで目を通して頂けたのかどうかはさっぱり分かりませんが、上記の通り一瞬でも目に入ってくれさえすれば「こいつ、わりと頑張ったな。」という事が一発で伝わるようにしたつもりです。

んー。ちょっとお行儀が良い感じになってしまいましたね。もっと本音でいきましょう。コンテストの主催であるホビージャパン誌の作例ページのテイストに寄せてレイアウトするという仕掛けまで用意し、媚びに媚びました。プレゼンタイトルのフォントに関してもアニメ “機動戦士ガンダム THE ORIGIN”に使用されているロゴのフォントを調べて同種の物を使ったりもしました。

模型に関しては正解も不正解も無い。自由気ままにおだやかに。というスタンスでヘラヘラ楽しんでいましたが、全日本オラザク選手権は明確に”コンテスト”であり、優劣を争う場と認識しています。少なくとも僕は応募の際に覚悟を決めましたし、出すからには絶対に勝ちたかった。(目標達成したかった)

おわりに。

戦いの場に置いて自分の使える武器をなりふり構わず使った事に対して何の後悔も無いのですが、今考えるとやっぱり「いやぁ。我ながら必死だったなぁ。」と少し可笑しさもあります。

そしてオラザクへ応募を決めてから締め切りまでの制作は、表には出しませんでしたが精神的に”くる物”がありましたし、結果発表の日が近づくにつれて、吐き気を催す日々が続きました。人によってはこの刺激を楽しみにするんでしょうが、いやぁ、僕には全然合わない。もぅシンドイ。しばらく模型のコンテストへの参加はご遠慮被る。と強く思います。

とか言いつつ、普段から親しくして頂いている友人には「それでもまた出したくなっちゃたりして!」的な事を以前言われたのですが…何となくそれも分かる気がします。ふむ。僕の模型生活らしいと言えばらしいな。

ブレブレなるままに、日ぐらし硯にむかひてーーー

ガンプラの改修工作を何故するのか?しなければ駄目なのか?

ガンプラの改修工作について

突然ですが皆さん。ガンプラを作る時に説明書通りに組み立てるだけでは無く改修工作(改造)をしていますか?そもそも改修工作って何なんでしょうか?また何故モデラーはガンプラを改修してみたりするのでしょうか?

*普段このブログでは極力、”プラモデル”、”模型”と記するようにしているのですが、今回は敢えて“ガンプラ”と記すべき場所は記しております。

そのまえに…パチ組≠素組み?

Twitterの模型界隈でも度々話題に上りますが、僕の見解というか言葉の使い方を先に書いておくと

パチ組はガンプラを箱の中に入ってる物で“組み立てた”状態。
素組みはガンプラを箱の中に入ってる物で“仕上げた”状態。

“基本工作”(これも何?って話になるので後述します。)をしているのかどうか、全塗装or部分塗装なのか。という所はすっ飛ばして、本人が「よし。完成だ!」と箱に入っているパーツのみで仕上げた物を僕は”素組み”として扱っています。

先に述べたよう、度々話題に上る表現方法となるためこの使い分けが気にくわない方もいらっしゃると思いますが、あんまり気にしないのが吉です。そもそも誰も気にしてないので。

基本工作とは。

基本工作という言葉も模型誌やモデラー間では当たり前に使われている言葉ですが、これも曖昧な言葉ですよね。”基本”と一言で言っても幅が広くこれが基本工作だ!とは簡単には言い切れないでしょう。

とはいえ、そんなことを言うと身も蓋もないので僕が思う基本工作をザッと思いつく限りで箇条書きすると…

  • ゲート処理をする。
  • 合わせ目を消すor段落ち処理等にして意味を持たせる。
  • パーツのヒケを埋める。
  • だるいエッジ部分が有れば削る等して立てる。
  • 甘いモールドを彫り直す。
  • 尖っていて欲しい部分を尖らせる。
  • 塗装した際に塗料乗りや、塗面が美しくなるように600番〜1000番程度で表面をやする。
  • *塗る。

こんな所でしょうか?基本というだけあり難しい事は特にないのですが、大層メンドクセーので別にやらなくても構わない作業です。基本ですが。

余談。

やってもやらんでも別に良い。と書きましたがこの基本工作、突き詰めるとめちゃくちゃ奥が深い作業だったりします。

たまに見かけませんか?「素組です。」と言いながらも「いやいや…やべーやんけ。」と息を飲むような精度、空気感、オーラ力が凄い。ハイパー化しちゃぅッ!と言った作品。大抵そういう作品はこの基本工作の精度が頭おかしーレベルで突き詰められていたりします。

まぁモデラーは嘘つき恥ずかしがり屋さんが多いので、結構弄っておいて「素組みです(テヘペロ)」なんて言っちゃう場合も良くあることですが(苦笑)

…次いでその後の塗装作業が「やべーレベルで丁寧」である事も大いにあるのですが今回は割愛します。

改修工作とは。

さて。いよいよ本題に入りますが上記の基本工作までを”素組み”の範疇とします。

言ってみれば組み立てたガンプラのポテンシャルを引き上げる事を目的とした肯定的な行動ですよね。それに対して改修工作はというと…

ガンプラに対しての否定。

になるかと思います。否定と書くと大変ネガティブに聞こえるのでポジティブに変換すると“己の理想”を求める行動とでも言いましょう。うん。キットの質を活かした微調整(小改造)とかも有るので否定と言うとやっぱり言い過ぎな気もするなぁ。

改修工作は偉いのか?素組みはダメなのか?

このテーマに関してもモデラー界隈で相手のゴールにシュートするが如く超エキサイティン!(ツクダオリジナル)していたりしますが先に言っておきます。

改修工作はしなくて良いです。

改修は上級者(この言葉も変だよな。)だからするのでは無く、あくまでそのガンプラを作った個人が己の理想を求めた結果です。もちろんその改修工作の内容が己を超え、他者のプラモスピリッツを強烈にぶん殴りに来る(これは格好いいと思わせる)場合もありますがそれはそれです。

貴方がガンプラを組み立てた際に「文句なし!(気にならない)最高だ!」と思うのであればそれで良いと思います。いや、仮に文句があったとしても手軽に作りたいとか、面倒だとか、そもそも事情があって手が出せない等何でもいいんですけど。

繰り返しますが改修工作を施した作品が=素晴らしい。という単純な事でもなければ、素組みはダメだ。という事も決してありません。気に病まない事です。

とか言いながら。

ガンプラを組み立てたんだけど、脚や首が短い気がする。胴体が大きい過ぎる気がする。こういう風に思ったらそれはもう天啓として、出来る事ならドンドン改修工作に挑戦したら良いと思います。というか僕は心からそんな人を応援したいです。

しかし。現実的に改修工作というのはガンプラの”組み立て〜基本工作”とは少し勝手が違うというか、取り繕って書いても仕方ないのでストレートに書くと“相応の知識と技術”が必要になってきます。

更に言えば、慣れない内は(慣れてもだけど)工作に失敗したり、失敗せずとも思っていたのと違う…と製作中のガンプラに萎えてしまうリスクも背負うのもまた改修工作です。より良い物を求めていた筈が、精度の都合等により「やらない方が良かった。」と思う事もあるでしょう。

それでもやはり趣向を凝らし、”己の理想”とする格好いいガンプラ(部位)の形を作れた時の喜びや達成感は格別です。「俺って凄いかも!」と自惚れるのもまた楽しいことでしょう。憧れのモデラーさんの作例(改修箇所)を参考に真似して作るのも良いと思います。

改修、始めてみようかな?そんな貴方に。

さて。そんなこんなで最終的にはドンドン改修工作に挑戦してみよう!という結びになりつつ有るのですが、これから改修工作を始めてみたいと思う貴方にとって最強の参考書があります。

ノモ研 1 増補改訂版 (ホビージャパンMOOK 227) 野本 憲一
*amazonのリンクです。

この本は僕が学生だった頃からこの世に存在しているのですが(内容は各ツールのアップデートに合わせて改訂されたようですが)、模型作りに使用する道具・材料の解説、また改修工作・塗装の実践解説と言った具合に、読めば模型作りのスタートからゴールまで一本線がパツーンと通るようになる超々バイブル的な参考書です。

改修…やりたいけどどうやれば良いんだろう。何を使うの?と悩んでいる貴方には必殺の一冊となっておりますので、是非お求めになられては如何でしょうか?

おわりに。

さて。くどいようですが改修工作はガンプラ作りの様々な工程の一つに過ぎず、必ずやらねばならぬ事ではありません。ですが作る楽しみの幅を大いに広げる工程でもあります。もし興味が有れば、孫悟空よろしく「いっちょやってみっか!」と勢いで始めてみるのも良いかもしれませんね。

PS.改修工作に挑戦する場合、余裕があれば予備のキットを1つ用意しておくと良いと思います。しくじったら即予備パーツを使って元に戻せるというアドバンテージは滅茶苦茶大きいので。MGとか高価なキットだと辛いですが…

それでは皆様も楽しいガンプラライフを!

定規も使わない。装甲裏等のディテール表現

極力簡単に

「ディテールアップ」ガンプラを始めとしてプラモデルを制作する上で頻繁に聞く言葉ですよね。今回は主に覗いて見なければ見えない様な部分、装甲裏等のディテール表現に対して、僕が普段している工作方法をこの記事にまとめたいと思います。

1.ディテールのデザインを考える。

まずは、どういったディテールを追加するのかデザインを考えます。

直接パーツにシャーペン等を使って書き込むのも良いと思いますが、僕はデザインのやり直しや微調整のしやすさから、ディテールを入れるパーツの面を撮影し、PCに取り込んだ後”Adobe illustrator”というPCアプリを使用してデザインを考える事が多いです。

そもそものデザインをどうすれば良いのか?という所に関しては、正直好みだったり慣れがある部分かと思いますのでここでは割愛しますが、好きな作品のディテールを参考にするのが一番手っ取り早いと思います。

2.ディテールを入れる部分の大きさを測る。

測ると言っても、極力簡単に進めたいので定規等の数字には頼らない方法をとります。

上記画像のようにマスキングテープ(以下マステ)をパーツ裏面に貼り付けます。逆エッジ(キワ)の部分を爪楊枝等でなぞる(擦る)と境目がはっきりしますので、そこを目安にシャーペンなどでマステに線を書き込みます。

3.マステをプラ板に貼り付けて整形する。

先ほど線を書いたマステをプラ板に貼り付けます。

サイズや狙っているディテール表現によってプラ板の厚さは変わってくるかと思いますが、僕は大抵1/144、1/100に関わらず0.3mmプラ板を使用しています。

マステに書いた線を頼りに”ハサミ”でほんの少し大きめにプラ板をカット。何故ハサミなのか?答えは簡単、一番手間無く簡単にプラ板を切れるからです。

とはいえ普通のハサミでプラ板をカットすると断面が少し潰れますので、大きめにカットした余白分の調整と合わせて断面を600番の紙ヤスリでならします。

今回のように左右で2つディテールのパーツを作らなければいけない場合は、ハサミでパーツをカットした後、両面テープを用いてプラ板を2枚重ねた状態でパーツの整形を行うと、ほぼ同じ形のディテールパーツを1回の作業で作成出来ます。

4.マステを剥がしパーツをカット

考えたディテールのデザインを切り出したプラ板にシャーペンで書き込みます。

この程度のレイアウトであればフリーハンドの書き込みで十分だと思います。

ざっくりとデザインナイフ等でカットします。

デザインナイフの刃の長さでパーツ切り出しが可能な場合、定規などを使わず上からブツっと押し切りが出来るかと思います。

仮にプラ板の面積が広い、考えたディテールデザインの都合で1回の押し切りで対応出来ない場面でも僕は切り足し切り足しで定規は使わないんですがね…(面倒くさがり。)

*左右のシンメトリーを出したいので上記に記載したようにこの段階でもパーツは両面テープにて2枚貼り付けた状態でカットしています。

5.パーツの貼り付け

ナイフで切り出したパーツを貼り付けます。

この際貼り付けてから多少動かせるという面から接着剤はタミヤセメント白蓋を使用するのが好みです。ただし、接着剤の量が多すぎるとパーツからはみ出してしまい仕上がりに影響するので、極力少なめに接着剤を着けるように気をつけると良いと思います。

大まかなディテールパーツを貼り付けた後、更なる凸モールドや、スジボリ等を心ゆくまで追加します。…流石にスジボリするときはガイドテープや場合によって定規を使います。(タイトル詐欺)

おわりに。

見える場所にディテールを追加するならともかく、今回のようにほぼ見えない部分に追加する分には測る作業を省きつつ、自分だけのカッコいいディテールを追加することが出来るかと思います。あぁ…それにしてものぞき込まないと見えないって素晴らしい。