
結論タイトルに出てるけど、ラッカーのメタリックカラーをハンドピース(エアブラシ)で吹いた後サフを吹くと良いって話を今日はします。
皆さんはメタリックカラー(キラキラした色)は好きですか?僕はカップ内で"うゆんうゆうん"と塗料が意志を持つかの如く揺らぎ、吹けばビタビターと強烈に発色しながら塗面の上で粒子が踊る様子に「メタリック塗装はお祭りだな!」なんて未だに毎回グッと来る物があるのですが……一点やっかいに思っていた事が有ります。それは……。
キラキラ粒子が怨霊の如くいつまでも居続ける問題。

いつまでも居座る残留キラキラ粒子です。マジで薄め液よりもっと強いツールクリーナーを使おうが何度もうがい、吹きっぱなし洗浄を繰り返しても残ってたりしません?(それは当然なんですがその辺はこの後解説します。)怖いですねぇ……。
「悪霊退散!成仏せよ(綺麗になってね)!」と必至に念仏唱えても「えぇー?もっと遊ぼうよぉ。もっとさぁ……あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"」と何時までも湧いて出てくるキラキラ粒子はもはや恐怖です。
ホラー映画のヤバい怨霊の如くです。
一体これまで何人のエクソシスト達が犠牲になって来たことか……。もちろん僕もそんな一人です!

(成仏したい)
そんな時にはサーフェイサーを吹くとマジで楽。
例の如く、前置きが長くなったね。そんな時は、一発ザッとツールクリーナーでメタリックカラーを洗浄した後に、サーフェイサー(番手は何でも良いけど1000〜1200番位吹きやすくて良いと思うよ)を少量カップに入れて、うがいして吹きっさらしにしてあげれば良いです。そうするとまぁびっくりするぐらいキラキラが成仏していく。地獄先生ぬ〜ベ〜の鬼の手が得られます!鵺野先生はハタマンバ辺りにたまに負けるけど、俺達のサフの手は絶対に!負けない!!
……なんで?って思いましたか?ちゃんと理由があるんですよ。
キラキラ粒子は溶剤じゃ溶けんから、顔料で絡めてカップ外に吐き出すって事。

メタリックカラーのキラキラ粒子(今更だけどメタルフレークって言います)はラッカー溶剤にはまず溶けません。つまり薄め液(ツールクリーナ)だけだと外にメタルフレークを吐き出すのにエアーとか重力だけでしか液体を外に吐き出す力が働かないんですよ。対してサフを入れて吐き出しをすると何が違ってどう言う効果をもたらすか。
サフも当然メタルフレークを溶かす効果はないのですが、サフが薄め液と大きく違う事があって、サフには目に見えない樹脂の粒と色の粒(顔料)が多く含まれていて、その粒にメタルフレークが引っかかって巻き込みやすい状況が生まれます。その結果ハンドピース外にメタルフレークを吐き出す効率が激増するんですね。
*顔料が多く含まれている塗料(=隠蔽力が強い塗料)ならサフで無くてもOKです。クレオスのウイノーブラックとか。
例えばひょんな事で、そこそこ流れの速い川に落ちたとしましょう。水流だけなら何とかその場に留まれる程度であったとしても、もしその川の上流からデカい鮭の大群が向かってきたらどうですか?ビシバシ身体に当たる鮭に堪らず拐われてしまう事でしょうね。つまりそういうことです。

絶妙(ではなく微妙)な分かりやすさがろろのブログの売りです。ふふふ。ついてこれるかな…僕の語彙力に…
まぁ細かい事は良いからもし良かったら一度試してみて!

まぁ賢そうに解説書きましたが、単に薄め液で洗浄するよりもサフを使って洗った方が攻撃力上がってキラキラ粒子を倒しやすくなる!ってな認識で十分です。とりあえず次にメタリックカラーを使う機会があったら是非試しにやってみてくださいね!すんごい楽だよ! 悪霊退散! ファイヤー・ソウル!!!

実はもっと楽な方法が一つあってですね……。メタリックカラー専用にハンドピースをもう一本用意すれば……いえ、なんでもな……僕もホントは欲しいです。おしまい!!!