所謂パチ組に満足出来なくなって、ガンプラを塗りたい!改造したりしたい!!といった欲求が芽生えた際に最初に手を出すのがザク、グフ等のモノアイを「レンズみたいリアルに仕上げたい!」という工作なのではないだろうか?
え?違う?いや。そうだったはずだ。強引に話を進めさせて頂こう。
モノアイ表現の定番マテリアル ウェーブ Hアイズ
wave Hアイズをガンプラのモノアイ表現として愛用している方は大勢いますよね。
使い方は簡単。裏に接着剤塗って、貼り付ける。終り!
なんでしょうが、ある日突然、ただ貼るだけだと目玉が飛び出てる気がする…あんまり格好よく見えない…など。施した加工の仕上がりに満足出来ないようになるはずです。
そこでモデラー達は様々な工夫をし始めました。貼り付ける面に同径の穴を開けてHアイズを少し埋め込んでみたり、Uバーニアをレンズの受皿のように見立てて縁をシルバーに塗ってみたりと。と様々な手法があるのですが、今回は記事タイトルの通り、ツルンとしたツライチのアニメ調モノアイの作り方をご紹介したいと思います。
Hアイズを受ける穴を開ける。

まずモノアイとしてHアイズを埋め込むために穴を開けます。今回の旧ザクではモノアイ部に丸い凹み処理をしているので、これをガイドに穴を開けていきましょう。

サクッと開けました。3mm径位までならピンバイスで開口すれば良いのでしょうが、それ以上の穴を開けなければいけない時はリーマーのようなツールを使用すると良いでしょう。ちなみに僕は3mm以上の穴を開ける場合は、上記画像の通り、テーパーが着いた回転ヤスリをセットしたハンドルーターを使用する事が多いです。

ハンドルーターはパテの荒削りや、ブラシをセットして筋彫りの毛羽立ちの除去等、持っていると大変重宝するのでプラモ制作を長く続けたいとお思いであれば、早めの導入がおすすめです。ちょいと高いですが、回転数を無段階調整出来るタイプを買うと幸せになれるかと思います。無段階調整
一番のポイント。逆さにHアイズを埋め込むこと。


開けた穴の縁に接着剤を塗り、よいしょ!とHアイズの曲面を向けて貼り付け(埋め込み)ます。使用する接着剤は「低白化タイプ」の瞬間接着剤をおすすめします。僕は手持ちに無かったので普通のタイプを「白化しないでくれ!!」と神に祈りつつ使用しましたが白化しました。OMG!!!
あとは接着剤乾燥後に不要なHアイズを削り込んでツライチに!


後ははみ出たHアイズの不要な部分をゴリゴリと削り落としつつ、順当にペーパーやシートの番手を上げて磨き込めば上記画像のようにツルーンとしたツライチになります。(黒い部分と透明なモノアイの光の流れに注目)
この後、目玉にマスキングテープを貼り、ブラックを塗装、マスクを剥がしてクリアーをトップリ吹き付けて研ぎ出しすれば大変に美しいモノアイパーツの出来上がり!となります。
…バッチリ美しい!とキメたかったのですが、この方法だとツライチになるにはなるのですが、瞬間接着剤の付着具合、白化具合で綺麗になるか博打要素を含むんですよね…
今回の旧ザクではその博打に見事に負けた感があり、裏側の接着部に少しよどみが見える形で着地してしまいました。
日々研究。
このツライチ加工に関して僕は遠い昔、先輩モデラーのブログを見て「おぉ。格好いい。」と真似た内容になります。「やり方自体」は理解していたつもりですが、実際にやってみると難しい所に気がついたり、上手く行かない事が未だに多々あります。
失敗を課題として未来の自分にパス!そして今の僕はと言うと手を動かし続けていれば、きっといつか「おぉ!上手くいったぞ!」と達成感を得られるはず。日々研究しながら楽しんでいけるのが模型の良い所ですね。毎度の事ながら、しくじっても別に誰にも怒られんし。
終わりに。
さて。かっこ悪くなりましたが、裏面は置いておいたとしてこの方法で、アニメチックなツルーンとしたモノアイ表現自体は出来ます。
モノアイの表現にお悩みの方、またモノアイ表現に新しいレパートリーが欲しかった方には是非挑戦して頂きたい。そして上手くいったらやり方を僕にも教えてください。頼むぜ!

今度僕は、UVレジンをたっぷり開けた穴に詰めてブチュっとモノアイを埋める作戦をとりたいと考えています!…いつになるかは分からん!おしまい!!!