雨の日塗装無理問題に対して理屈を踏まえりゃ「吹けらぁ!」って話。

テクニック&小技紹介

「雨降ってたり湿度が高い日、ラッカー塗料のエアブラシ塗装は無理だねぇ。被るからねぇ。」今更な話です。周知の事実。

しかし今日は乱暴なタイトルの通り、「果たして本当にそうなのか?」と迸る熱いパトスを持って話したいと思います。ところで。パトスってなんなんでしょうね?

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そもそも何故湿度が高いと被る(塗った色が白く濁る)等、都合が悪いのか。

最近おねーさん写真分少なかったね。ごめんごめん。

詳しくは「ガンプラ 雨 塗装 被り」等のキーワードでググってみてください。終!!

…こんな事を書くからこのブログは離脱率が高いというか回遊率があまりよろしくないんだッ!と猛反省しながら簡単に理屈に触れておきましょう。

(1) 吹いてる側から水の粒を拾ってしまうから。

この世界は目に見えない粒の集合体で出来ている。という事実は多分中学か高校の理科的な授業で習ったかと思います。そして我々モデラーはエアブラシで塗料を吹き付ける際に、もれなく水の粒を多かれ少なかれ拾いながら塗装をしています。湿度が高いと言うことは、空気中に水の粒が沢山あるので、相対的に拾う量が増えるんですね。

水の粒を拾う量が一定の量を超えるとパーツと塗量の間や表面に水の粒による空間が生じてしまい、光の屈折かなんかで(テキトーだな。)結果的に使用した塗料と見比べた時に吹き付けた色が白く見えてしまう。という状況に陥ります。

(2) 気化熱により塗装したパーツ表面に水分が生じやすくなるから。

塗料を吹き付けると当然ながら液体(ラッカー溶剤等)が蒸発して行くわけですが、液体が気体に変わる時には気化熱というものが生じます。これにより塗装したパーツから熱を奪い、隣接する空気中の水蒸気を液体に戻し…いやいや。あかん。この調子で話しちゃうと、すげー退屈な話が長くなる。手短に

湿度が高い状態で塗装すると乾燥待ちの間にも、パーツの表面になんやかんやあって、水の粒が生じやすくなます。結果(1)と同じ理屈で白っぽく見えてしまう確率が高まる。程度に思っていてください。

(3)コンプレッサー→ハンドピースの課程で水が沢山発生するから。

コンプレッサーはその辺の空気を吸い込み、機械内部(コンプレッサー内部)で空気を圧縮してハンドピースからブシュー!ってな具合に勢いよく空気を吹き出しているわけですが、この空気を圧縮する際にもなんやかんやあってコンプレッサー内部に水が発生します。

当然ですが、ラッカー塗料は水と混ざらないので、塗装中に水滴を直接吹いてしまうと、その水の粒は乾燥後ポツっとした跡になったり、まだらになったりと、ともかく良い事がありません。

やっぱり雨の日(湿度高い日)の塗装無理なの?

大前提。可能であれば雨の日に塗装をするのは避けた方が良いに決まってます。吹けらぁ!!と乱暴なタイトルで打って出たこの記事を書いて詐欺みたいな話ですが、どう考えても不利です。

被る理屈を理解してその中で最善策をうつ。

ですが。僕は雨の日だろうが梅雨時だろうが塗装が出来る時間があれば気にせずに塗装をしています。というのも、僕はこの記事を書いている現在子育ての真っ最中。当然、自分の好きなことだけの時間を生活では割けません。

なので「よっしゃ!今日は模型(塗装)が出来るぞ!」という時間があるのにも関わらず「雨じゃん…塗るのやめよう…」というのは今の模型生活ではメチャクチャつまらん。と雨だろうが塗るようになったんですが、上記で3パターンの理屈を踏まえて、最善策をとれば思っていた以上に普通に塗装出来たんですよね。

ここで再びタイトル。「吹けらぁー!」が甦りました。

(1) 拾う水分量を最低限にする…のは多分無理なので極力薄ーく吹く。

現実どうやっても水の粒を避けて塗装する事は不可能かと思います。

いきなり初手から経験則と感覚の話をしてしまい恐縮ですが、一発で発色させようと厚吹きをしてしまうとどうも被る率が高くなる気がします。逆エッジなどの塗料が溜まりやすい箇所で顕著に被ったりしがち

なので被ってしまいそうな空気(湿度)を感じた場合は極力、薄い塗面を意識して塗料だまりが起きないように慎重に色を塗るようにしています。(そもそも塗料だまりは何時でも気をつけたいけど。)

(2) 乾燥速度が速いシンナーは使用しない。

ラピッドシンナー等の速乾性シンナーは大変便利なアイテムなのですが、湿度が高い時に乾燥(揮発)速度が速いシンナーを使用すると、なんやかんやの現象が起きてパーツ表面に水滴が生じやすくなります

逆に言えば乾燥時間が遅いシンナーを使用すると、なんやかんやの理屈上水滴の発生を最低限に抑えることが出来ます。模型に使う乾燥速度が遅いシンナーと言えば、クレオスのリターダー入りレベリング薄め液だったり、ガイアノーツのブラシマスター辺りが該当するので、この二つのシンナーをメインに使用していない人でも、使用した際の使い心地には慣れておくと良いかも知れませんね。

何故乾燥速度が速いと水滴が生じやすくなるか。(理屈を知りたい人だけ読んでください。)

液体が気体へと状態変化する際には熱エネルギーが必要になります。これを気化熱と言うのですが、この際に気化するスピードが速ければ速いほど周りの熱エネルギーをより大きく奪います。

揮発の遅い水を腕に塗っても別にスースーしませんが、揮発性の高いアルコールを腕に塗った際(注射の時とか)には直ぐに乾いてスースーひんやりしますよね。”(気化熱により)熱を奪われる”現象の身近な例です。

強い揮発性がある液体(塗料)をパーツに塗ると、素早い揮発に伴いグングンとパーツから熱を奪い、その結果塗面上に結露を生み被りの原因になりえます。(何で冷えると結露するのか?…中学?高校?の理科の教科書引っ張り出して読んでみよう!)

あくまでイメージとしての話です。揮発性能が高いシンナーを使用した塗料はキンキンに冷えたビールです。
夏場のキンキンに冷えたビール(揮発性の高い塗料)はとても美味しい(乾燥が早く作業が快適)のですが、コップ(塗装したパーツ)がびちゃびちゃになって不快(白被りしちゃう)ですよね。

なので、コップをびちゃびちゃにしないように、ほどほどの温度(揮発性の低い塗料)を用意して、それなりの美味しさ(気長に作業)する事で、コップ(塗装したパーツ)がびちゃびちゃにならず(白被りしない)不快な思いをしなくて済むのです… ってダメだ。俺はコップがびちゃびちゃになってもビールは冷たく無いと嫌だ!!!(違うそうじゃ無い。)

まぁ趣味でビールの上手くも無い例え話をしてしまいましたが、シンナーの揮発速度を遅くして、気化熱による塗面の温度低下を極力小さくすること。これがパーツの結露防止(被りのリスク低減)に役立ちます。

(3) 水の噴き出しは…当たり前だけどマメに水を抜いて(拭いて)あげよう

コンプレッサーの水の発生は力業で部屋の湿度を下げる以外の手段がないのですが、そもそも部屋の湿度を完璧に落とせる環境であれば苦労してないと思うので、ここはマメにレギュレーターに溜まった水を抜く。これにつきます。冗談抜きで湿度が高いときはレギュレーターに直ぐ水が溜まるのですが、サッと塗りたい気持ちをグッと抑えてひたすら小マメにレギュレーターの水を取り除きましょう

僕はクレオスの旧式を使用しています。新型はドレン部にエア調整ノズルも付いてた気がする。

また、ハンドピースの根元に装着するドレンキャッチャーを合わせ技で咬ませて上げればこの水吹きに関してだけは殆ど防げるかと思います。というかそれでも水を吹くような場合は完全にお手上げ。寝てしまいましょう(どんでん返し。)

水吹いたー!!終わったー!!! って事も無いよ。

水吹いちまった!もぅお終いだ!!何てことも無いです。多少の水吹きであればそのまま諦めて塗料の乾燥を待って、2000番程度の高番手のペーパーで該当箇所を撫でて面を慣らしてもう一度同じ色を吹けば、余裕でリカバリー可能です。埃噛みに関しても同様のことが言えますね。面倒くさいけど

おわりに。どうだい?雨の日に塗装したくなってきたでしょう?

この長ったらしい記事を最後まで読んでくれたあなたはもぅ雨の日に塗装したくて仕方が無い。そんな心境になってきていますよね。ふふふ…

悪い事言わないので、雨の日や湿度が高い時無理しないで違う作業した方が絶対良いです。(再びタイトル詐欺)

んじゃなんでこんな長ったらしい記事書いてるんだよ。という話になるのですが、上の内容はなにも高湿時だけの方法では無くて、塗装を良い感じに施工する上で全て基本的な事だったりもします。

理屈を踏まえたうえで経験していけば、自分の成功や失敗が腑に落ちるようになりますし、そもそも大失敗!という場面も極端に減ってくるはずです。すると今まで避けていた作業が「案外怖くないなぁ」という感覚も得られると思います。

毎度書きますが模型は失敗しても誰にも怒られません。雨の日塗装に関しては手放しにはおすすめはしませんが…敢えて書いておきます。やってみる価値はありますぜ!(あ、この後ギラ・ドーガ爆発するんだった…)

とはいえ。夏場湿度80%、冬場湿度60%を超えてくると流石に色々と厳しいです。またつや消し塗装に関しては上記のリミットよりも最低10%(夏70%、冬50%)余裕を見るようにしています。

ろろ
ろろ

あ、そうそう。ここに書いてある事はイマイチインテリジェンスおじさん(筆者)が背伸びして書いた文章なので、メチャクチャな事書いてるかも知れない。笑って許してね。おしまい!!!

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