2022年1月17日発売のガンダムアーティファクト第二弾、フルアーマーガンダムを購入しました。今作は軽めの基本工作〜全塗装でサクッと仕上げたいと考えています。
ガンダム アーティファクトを組み立てる時の注意点。
やれ基本工作だ、やれ塗装だ。と気合いを入れる前にまずは組み立てる必要があるんですが、ガンダムアーティファクト(以下アーティファクト)のパーツはちょっと癖があるABSというプラスチックが採用されているかつ、サイズが極小なのもあって組む際に先に心がけておくと吉!という事がいくつかあるのでそちらのお話をさせてください。
ゲート(隙間)が殆ど無い問題。
普通のガンプラだとパーツとランナーの間にゲートという薄ーい棒みたいな部分があって、そこを少し残すようにニッパーで切った後に、再度ゲートとパーツをギリギリでカットする通称"二度切り"が有効なんですが、アーティファクトでは二度切りが基本的に通用しません。
なぜならアーティファクトのキットはゲート幅がガンプラに比べて、やたら狭いから。
ガンプラと同じ感覚で二度切りを挑むと、そもそもゲートをちょっと残してなんて切れないので、ブリっと一発でパーツを抉っちまった!!!案件が多発するかと思います。
アーティファクトのパーツの切り出しは3度切りが吉。
対応策としてくさびゲート対処法としてお馴染みの"3度切り"が非常に有効です。
上記は片刃式ニッパーを使用した説明イラストのツイートを参照していますが、両刃式ニッパーを使っている場合でもアーティファクトのパーツを切り離す際には有効な手段なのでこの際、3度(4度)切りという小テクニックを身につけてしまいましょう。
高級片刃ニッパーを使用している場合は敢えての一発切りも有り?
さて、実は僕は毎度上記の様な3度切りをしていたかというと……面倒くさいので殆どしておりません。
と言うのも。ゴッドハンド社のアルティメットニッパーや、ボンズ社のヌルッと切れる片刃ニッパー等のハチャメチャに良く切れる片刃式の薄刃ニッパーを使う場合、まな板刃とパーツの当たり方を意識して切る事で大抵の場合抉らず切り取れるんですよ。
そりゃまぁ綺麗にスパッと一発で。
もちろん、薄刃とはいえ物理的にパーツとランナーの隙間に刃が入らない場合や、刃を当てがった時に嫌な予感がする時には従来通り2度切り3度切りもしますが、片刃式の薄刃ニッパーを使用していると大抵一発でパーツが切り離せるので仮組が超早くなって超楽しくなりました。
なので模型の出来高に関わらず、高いニッパーの導入は本当におすすめです。
パーツの噛み合わせが硬い(キツい)問題。
別に組めない!という程ではないのですが普段ガンプラのような精度の高いプラモの組み立てに慣れていると、パーツの噛み合わせがやたら硬かったり(キツい)する部位が多めです。
硬いと言っても大人であれば「やー!!!」とパワーで解決する程度のもんですが、ABSという素材は何やかんやの特性から、無理矢理はめ込んだりして負荷がかかるとラッカー塗料での塗装時に結構な確率で割れてしまうので、極力パワーでの解決は避けたいところです。
ダボ穴に亀裂を入れるなり、ピンバイスでダボ穴を拡張するなり。はたまたピンをカットして短くするなり思い思いの方法でパーツのはめ込みのテンションを調整してあげると吉です。
僕は今回合わせ目消しをする予定なのでスナップフィットが成立するかしないかギリギリのラインでのテンション調整をしましたが、接着材使うのが面倒くさいといった場合は、緩く調整しすぎるとポロポロパーツがばらけてイライラが凄いので"程ほどのライン"を各自見極めていきましょう。
アーティファクトの合わせ目消しについて。
くどいようですが、アーティファクトのパーツはABSというプラスチックが採用されていて基本的にプラセメントを使用するより、ABS専用のセメントもしくは瞬間接着材を使用して合わせ目を消すのが接着強度も確保できてベターかとは思うんですが……。
今回僕はちょっとABS用の接着材or瞬着をイチイチ盛り付けるのが億劫で、「ABS相手でも実は接着出来る」と噂で聞いた事が有ったMr.セメントSPを使ったんですが普通にABSの接着(溶着)が可能でした。
接着強度は怪しげですが、アーティファクトは動く関節も殆ど無いので負荷がかかってパーツが外れてしまうことも無さそうです。
バラして接着材を塗りたぐって、また合わせて……という面倒な工程を踏まず、ハケを添わせてスーッと流れてサーッと乾燥してくれる速乾系の接着材はやはり便利ですね。偉い!
接着材を流すときにゲート跡なんかにも"ちょんちょん"とSPを塗ると、ゲート跡の表面処理的な感じになるので、ついでにやっておくと効率が良いです。
細かい部分のヤスリかけについて。
このサイズの人型ロボットの合わせ目を消そうとすると当然ながら普通?のヤスリでは至る部分でサイズが合いません。
極小のヤスリをお持ちであればそれを使用すると一番良いでしょうが、意外と上記画像の様にギュッと折って摘まんだペーパーで十分合わせ目消し等が可能だったりします。
それでもヤスリが入らない、擦れないスペースは凸モールドで誤魔化す。
それでも作業スペースの都合だったり入り組んでいる部分なんかは無理に付き合わず、薄いプラ板を張り付けて凸モールドをでっち上げてお茶を濁しました。
塗装前の工程終了。やはり……アーティファクトはかっこいい!
相変わらず手に収まる程度のサイズにギュッと格好いいが詰まっていて、最高に盛り上がりますね〜。
今作ではダルいモールド部の彫り起こし作業も殆どしていませんが、塗装でディテールを強調していければ……と思っています。
塗装はラッカーでメインになる色をバーッと塗ってから筆塗りで進めて行く予定です。楽しみですね。おしまい!!!