ヌルッと切れる片刃ニッパー レビュー 塗装派・やする派に推す! ゲート処理するから切れ味は不要じゃなくて超必要だった話!

2021年3月31日

突然ですが。僕のゲート処理のおさらい。上記イラストの通りニッパーは刃でゲートを"噛み千切る道具"だということを前提に、ほんの僅かだけゲートを残して切断をして、その後にヤスリで残ったゲート跡を削り落とすという作業に何の疑問も無く勤しんできたのですが…

模型界隈で圧倒的な評価を得ていた高級片刃式ニッパー。

確かに従来のニッパーに比べて圧倒的に綺麗な切断面と白化範囲の少なさを見て、「パチ組なら絶対有った方が良いよな」と思ってはいました。

でも「まぁ僕はゲート処理するし、白化しても色塗るから必要無いかな?」と自分で実際に使った事も無いのに僕には要らん物だと決め込んでいました。

ろろ

……ところがギッチョン!てな話が続くよ。

意外とこうなる(しくじる)の多く無いっすか?ゲートカット。

注意していたはずなのに… 気付けば抉っちゃった!って事が結構あったりしませんか?

最近のキット(バンダイだけ?)特有のくさびゲートっていうんですかね? この場合に特にパーツギリギリを避けてくさび部をカットしようとしたのに、刃がズルッと滑ってパーツギリギリに刃が入ってゲート跡を噛み潰すといった失敗が増えて来たような気がします。

本末転倒である

またそれを避けるべく"くさびゲート"の上の方だったり、なんならもっと安全牌で一旦ランナー辺りを切ろうとした際にも、太いくさび部に刃がメリメリと入っていく課程でパーツとゲートの境目にも謎の圧が掛かかります。

結果、パーツから離れた場所に刃を入れたにも関わらずゲートが折れて(千切れて)結果的にパーツを抉るといった失敗もしばしば。

石橋を叩いてゲートを少し残してカットしようとしたにも関わらず結果的にゲート跡を潰している事が存外少なくない!!

僕が単に"不器用"という最大の敗因を一旦棚に上げておいても、割としゃあ無い現象だと目を背けていたんですが……。

ゲート処理というか何ならプラモをまず組み立てる基本であり根本であるパーツを切り離す工程から「運が絡む」ってのは「ふふん!ある程度は思い通りに作れるようになったよ。」という自信(自惚れ)が有った僕としては凄くストレスになっていました……。

直ぐ買える!極上の切れ味ニッパー bonds(ボンズ)『ヌルッと切れる片刃ニッパー』!

そういう事が増えてきたので自ずと「切れ味に優れるとされる片刃式ニッパーを使えば……何か変わるのでは無いか?」という興味が俄然湧いて買ってみました。

bonds(ボンズ)『ヌルッと切れる片刃ニッパー』

片刃式ニッパーであればゴッドハンド社のアルティメットニッパー(片刃式ニッパーの最強各)と比較されることが多いかと思いますが、若干切れ味で劣る? 変わんない? 位の評価をされている方が多かったですね。

なお、有名所の片刃ニッパーのそれぞれの具体的な切れ味だったりの比較検証は上記の記事(nippper)が非常に参考になります。

僕は両方を使った事が無いので比較できる立場ではないのですが、『ヌルッと切れる片刃ニッパー』の切れ感に普通にびっくりしました。

めちゃくちゃ良く切れます。

そしてなにより、今現在「安定して買える状況にある」これが最大の魅力だと思います。

刃が消耗した時、または万が一壊しても直ぐ買い直しが出来るってのは大切な事ですからね。

凄く良く切れて白化ないのは大前提。僕が『ヌルッと切れる片刃ニッパー』導入して具体的に何が嬉しかったか? 実践的レビュー。

切れ味が凄い!白化しない!といったお話は既に十二分に素晴らしいレビュー記事が存在したり、SNS等で語り尽くされているので、両刃式を使い続けてそれほど不満が無かった人(僕)が切れ味の良い片刃式ニッパーを導入したら模型作りの何が変わったのか?に的を絞ってお話をしたいと思います。

ニッパーでゲートが"切れる" 切れ味が凄い。

"ヌルっと"ニッパーでゲートがちゃんと”切れる”こりゃええわい。

従来のニッパーってゲートを刃で噛み千切るツールだという印象があったのですが(だからパーツギリギリでゲートを落とすと抉れる事が多発する)『ヌルッと切れる片刃ニッパー』は噛み千切らない。ちゃんとゲート刃で切れるんですよ。

これはちょっと使ってみて本当に驚いてしまいました。

明らかに「あぁ今俺はゲートを潰さないでちゃんと切ってるんだ」。という実感と共に、極めて荒れが少ない綺麗な切断面が得られるようになりました。

当然ながらその切れ味に支えられてゲート抉りのリスクは激減しますし、ゲート断面が綺麗=仮組(組み立て)の際にゲート跡が干渉してパーツが合わない、ハマらない問題からおさらば。

思っていた以上に良く切れるニッパーという模型道具は、プラモの組み立てを快適に楽しい時間にしてくれました。

結果的にセーフティーとし心強い。まな板刃と切り刃の絶妙な調整。

上記画像は『ヌルッと切れる片刃ニッパー』のメーカーサイトの諸注意の項目に記載されていたイラストを模した物なのですが、破損を防ぐために刃とまな板刃を若干ずらした構造になっているそうなんです。

そして僕はこの構造がメチャクチャ(なんなら一番)嬉しかった!

この構造が何をもたらすかというと、多くの場面で何も考えずにギリギリでゲートを切断してもオートマチックに僅かにゲートが残ってくれて尚更パーツを抉りづらくなるんです。

片刃式を使っても完全にゲート跡は無くならないけど、その後のゲート処理(やする作業)がハチャメチャ楽。

うすーい、目立たないゲート跡は、その後のヤスリがけ作業も超楽にする事を知った。

残ると言っても両刃式を使って自分で意図的にゲートを残すよりも遙かに薄いゲート跡になるので、この構造のせいでパーツの合いが悪くなって組めないとはならないので安心してください。

完全にただただ都合が良いんです。

上記画像のようにどんな高級片刃式ニッパーを使用しても僅かにゲート跡が確認出来る様子を見て「ほんの僅かといえゲート跡残るなら処理(やすりがけ)するから何のニッパー使っても同じだよな」と以前は正直そう思っていました。

しかしで、ここまで薄く目立たないゲート跡だと同じくゲート処理(やする)をするにしても、凄く楽なんです。

ススっとやすりで数回撫でれば直ぐにゲート処理が完了。

パーツの3倍程の回数分ゲート処理をこなす上で、この差は非常にデカい。

片刃式ラバーの皆さんの気持ちがよーく分かりました。

片刃式はくさびゲートやアンダーゲートが切りづらい?……そんな心配はご無用!

くさびゲートに対して「片刃式は処理がしづらい」という意見が少なく無かったので正直心配していましたが……。

個人的にはむしろ両刃式より全然切りやすかったです。

これは非常に感覚的な話になってしまって申し訳無いのですが、両刃式のニッパーに慣れている人であれば理想の刃入れポイントが各々見えていると思うんですよね。

そのポイントに一度当てた薄い刃がそのまま狙った角度で素直にヌルッと入ってくれるようになったので、片刃式に持ち替えて事故率が上がるといった事は僕は一切なかったです。

もちろん、刃を入れる角度を何度かミスってゲート抉るどころかパーツを削いだというアクシデントも経験しましたが、まな板刃の添え方は身体が直ぐに覚えてそんな失敗も減っていくので、実際使ってみる前に「くさびゲート切りづらいんでしょ?」とネガを持って避けてしまうのは、とても勿体ないのでは?と思いました。

アンダーゲートは、ヤスリを使ってゲート処理や、全塗装をする場合には、処理の手間が多くなってしまうので、マイナスな印象がありましたが、ヌルッと切れる片刃ニッパーを工夫して使うと、アンダーゲートの処理が劇的に楽になりました。

詳しくは上記記事のアンダーゲートの切り方の項をご覧ください。

薄い刃は切断中にゲートの根元が先に折れる事を防ぐ。

とはいえ。一旦ランナーというか、根本から離れた部分を切りたくなる場面もあるんですが、くさびだろうが、ランナーだろうがヌルっと切れる=最高。そしてパーツが汚くてごめんなさい+あとこのイメージ写真みたいに刃先でランナー切ろうとしたら絶対駄目だよ。壊れちゃうからね。

抵抗感が無く刃が入る?ヌルッと切れる?……。

それの何がゲート処理に良いのか?シックリ来ていませんでしたが使ってみてハッキリ薄い刃はゲート処理に有利なんだと言うことが分かりました。

研ぎ澄まされた薄い刃ではランナーをカットする場合にも殆ど力は要らない=ゲート根元に掛かる力も相対的に弱くなり、パーツを切り落とす前にゲートが折れて(ちぎれて)しまう事が殆ど無くなりました。

これは特にパーツとの接点(根元)に向けて急激に細くなるくさびゲートに有効で大きなアドバンテージとなり活躍しています。

この性能……本当に助かります。

試しに何度かガンプラのランナー(約直径3mm程度のプラ棒)を切ってみましたが、注意して切らないと多分いつか破損します。

*破損する理屈が解らん内はゲート処理のスペシャリストとしてそれ専門の虎の子として大切に扱うのが僕らもメーカーさんも皆が幸せだと思います。

2021/04/20 追記。 慣れてくるとランナーカットも怖くなくなる。

しばらく使い続けておりましたが、刃の先端は切れ味を追求すべくとても薄く華奢ではあるのですが、刃の中間〜根元部に関してはそれなりに剛性があることに気づきました。

それ以来、対くさびゲートなど一旦ゲートでは無くランナー(2~3mm径程度の棒)を切りたい場面でも、ランナーをカットする事に対して不安が無くなってきましたので、躊躇無くズバズバ切ってます。

ポイントは…あくまで切れ刃の中間〜根元の範囲で無理なく切ることです。

大抵はその究極と謳われる切れ味により、それこそランナー相手でも「ヌルッ」と切れます。この時、破損等の事故防止と、断面の仕上がりの踏まえて決して力を入れること無く、まな板刃を添わせたランナーにゆっくりと切り刃を入れていくイメージを持てればGOODかと思います。

というかこのニッパーを使って力が必要になる=破損のリスクを背負います。

そうなったら素直に別のツールに切断を託した方が吉です。

初期不良でも無い限りプラモ(ガンプラ)のパーツカット程度の作業でこの類いの片刃式ニッパーの刃が折れる=使い方を間違った結果だと思います。

もちろん扱いに不慣れな人が道具を破損させてしまうことも仕方が無いことかとは思いますが、時折見かける「すぐ折れた!脆い!」という評価には些か疑問が残ります

ある程度ニッパーの扱いに慣れている人であれば、そうそう折らないだけの耐久性はしっかり確保されているので、その辺は安心して欲しいなと思っています。

まとめ!パチ組派だけじゃなく塗装派、ゲート跡をちゃんとやする派にこそメチャクチャおすすめ bonds(ボンズ)『ヌルッと切れる片刃ニッパー』! マジで試してみて欲しい。

高いか安いかは人それぞれですが、その価値は間違い無くありました!良い道具です!

さて、このニッパーを使わないとプラモの組み立てや、ゲート処理が上手く出来ない?そう問われれば"そんな事は全くない"です。

はっきり言い切りますが、そこそこ切れるニッパーとポピュラーなやすり(紙やすり等)が有れば、組み立ても綺麗なゲート処理も誰にだって出来ます。

ですが『ヌルッと切れる片刃ニッパー』を導入した事で、僕はふとした油断や不運で発生するゲート抉りのしくじりが激減しましたし、美しい切断面がニッパーでパーツを切り取る段階で実現するのでスピーディーな組み立て(仮組み)も出来るようになりました(はめ込みが多いキットとかだと尚更)。

更に残るゲートが跡が綺麗で薄いという事で、その後のやすりがけ(ゲート処理)の労力も激減しました。

ニッパーに5,000円はちょっぴり高い買い物かもしれません。

でも上記の通り"しくじりの回避、組み立ての時短"にメチャクチャ効いたので、実際使ってみた今は高いとは全然思わないですね。

なんなら「ふふん!俺はめっちゃ良いニッパー持ってるんだぜ!」という所有欲を満たすというか、嬉しさまであります。

「どうせ削るから極端な切れ味は要らん」と思っている僕みたいなあなたにこそ、一度使ってみて欲しいです。

不要だと思っていた極端な切れ味って実はどんなプラモ作りにもメチャクチャ効くんだ!って新発見はハチャメチャにプラモを面白くしますよ!

組み立てた後にも塗ったり、改修したくなったり、やりたい事沢山有りますからね。

それならば楽できる所は積極的に道具の性能に頼って楽していきましょう!!

おわりに。

ろろ

正直上に書いた使用感のお話はヌルッと切れる片刃ニッパーに限らず、ゴッドハンド社のアルティメットニッパーの製品情報にも似たような事が書いてあったりします。

それでも実際に"使ってみる"のと"聞いた事"だとまぁ次元が違うんで思わず記事を書いてしまった次第です。

いや、ホントにまず買って試してみてくださいな!組み立てがメチャクチャ楽しい時間になりますからね!おしまい!!

待望のレフティ(左利き用)も発売されました!(2021/06/22追記)

左利きの方に朗報です。予てより要望が多かったという"左利き用"のヌルッと切れる片刃ニッパーが新発売したようです。なにも左利きだけでは無くて、パーツ(ランナー)を裏返したりしなくても良いとのことで右左用を巧みに併用する方もいるようですね。賢い!

おしまい!とか言いつつ追伸。タミヤ 先細薄刃ニッパー等の両刃式もぜったい1本持っていた方が良いよ。

タミヤ 先細薄刃 ニッパーを代表とする従来(両刃式)の良いニッパーも合わせて持っておいた方が絶対幸せになれると思います。例えば乱暴にランナーぶった切ったり、後でバラしやすくするためにピン切ったり、ダボ穴に切れ目を入れる等活躍します。タフだけどそれなりに切れるニッパーって片刃式を持っていたとしても絶対必要ですからね。使い分けって奴です。それじゃ。今度こそこの記事はおしまいです!ばいばーい!


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ろろ

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