前回までのあらすじ!!!
クレオスクリスタルカラーでランナー塗装する!→その当時クリスタルカラー品薄だったので頓挫→仕方ないから、組んでゲート処理してメタルカラーでサフレス全塗装でサクッと仕上げるぞ!
等と抜かし、ゲート処理、ダボ処理をして仮組みまで進んでおりました。
そこからバラして串付けして、全塗装するのはやっぱり「MEN★DO★KU★SAI !!」 と当初プレバンに張り付いて一次注文で頑張って買ったあの熱い気持ちはどこかに行ってしまい早数ヶ月。
その他、色々作ったりして遊んいましたがどうも、部屋の片隅にエルガイムmk-2を閉まった箱から「……僕はここに…… tell me why……」と日に日に怨念みたいな声が聞こえ始めてきたので何とかします。
いまからマッハで気軽に駆け抜けるからちょっと待ってろよ!mk-2!!
神経使わず、格好よくしたい。つまり……。ウェザリングだ!!

こう書くと語弊が有るかもしれませんが、途中失敗しても次々に追加というか上書きしていって最終的に何か良い感じに着地が出来るウェザリング仕上げって工程自体は増えるんですが、僕は凄く気軽に楽しめる手法なんですよね。
なので今回のエルガイムmk-2。色々迷走してますが当初の「極力お手軽に楽しむ」というスタンスを失わず、「だはは!失敗したけどなんとかなるやろ!」とストレスフリーなウェザリング遊びで挑みたいと思います。
模型復帰以来やったこと無かった、物理的なダメージ痕表現。
と、何だかんだ前置きが長くなりましたが、そもそもここ最近はずっと上記の様な遊び方(ウェザリング仕上げ)をしていたんですが、整形の段階で傷(ダメージ跡)を入れる作業はしたことが無かったので、今回のエルガイムmk-2では勢いに任せてゴリゴリダメージ跡表現を入れていきます。
まずは傷を入れる部分の検討作業。

まずはある程度組んだ状態で、傷を入れる場所をペン類でマーキングします。
当然ここでマークした部分以外にもノリで傷を入れたり、入れなかったりといった感じになるので大体で結構。
左右対称に極力ならない事、ダメージ多そうな場所とそうじゃ無い部分とでメリハリが付くように入れてみました(先走ってマーキングしないで傷入れたりしてますが)。
具体的に。リューターの使用を中心として、ゴリっと削れそうなツールで傷を入れる。

具体的に傷入れに今回僕が使った道具が主に3種類。
- 電動リューター
- プラノコ
- 180番〜240番の目の粗い紙やすり(当て板に貼って使用)。
上記道具の使用頻度で言えば8割は電動リューター、残り2割はプラノコや紙やすりでゴリっと直線的な傷を入れた。といった感じです。


作業の流れとしてはしつこいようですが、上記beforeのようにマッキーペンでダメージ跡のイメージを書き込み、after参照、3点の道具を使用して傷を入れる作業を部位事に繰り返しました。


一点、その中でも自分で満足度が高かったのが手の平です。
人差し指と中指の水かきみたいなバリを切開刷るのと合わせて指紋というか皺をガリガリルーターで傷を入れて表現してみました。
原作見たこと無いのですが、何となくHMって一部生っぽいイメージあったんですよね。
エルガイムmk-2はツインアイに黒目があったり、うなじのコネクターが髪の毛っぽかったりしたので。
その他。ちょっとした加工(改修工作)を追加。
肩と胴の隙間を軽減させる工作。

最近のガンプラでもHG(1/144)シリーズでは非常に多く使用されている引き出し式+BJ接続のポリキャップですが、フレキシブルに肩が動かせて遊べるのはとても素敵なのですが、如何せん普通に立たせる際には隙間が空いてしまいどうも気になるので……。

ちょいと加工して、しっかり軸が隠れる位には肩と胴体の繋がりをよくしてあげました。

この加工とても簡単でして、胴体に接続する側のポリキャップの底を上記の様にスライスして、その他必要に応じてBJの干渉部分をカットしてあげるだけでOKです。
やってみると分かりますが軸をある程度カットしても軸以外の部分の摩擦で保持力を稼ぐ仕組みになっているキットが多いので引き出し可動の保持力が殆ど犠牲にならないのも非常に都合が良いです。
肉抜き穴の埋め。

肉抜き穴も見つけようと意地悪な目線で見ない限りは、気がつかないだろうと今回サボる気満々だった肉抜き穴の処理だったんですがね。
意地悪な目線で見なくても普通にチラチラ見えるんですよね。この肉抜き穴。
と言うわけでそれぞれ簡単に埋め処理しました。
肘の裏の小さい肉抜き穴の処理。

肘アーマ裏の小さい肉抜き穴はクレオス Mr.SSP(以下SSP)を使用して埋めました。

SSPはシアノン+ベビーパウダー(以下シアノン)の元祖的な瞬間接着系のパテなのですが、それらに比べて圧倒的に硬化速度が早いです。
肉抜き穴を補填するのに都合がいい粘度に調整すると数分で硬化が始まり10分もすれば、完全硬化してしまうスピードスター。
ただし。練ってから数分で硬化してしまうと盛り付けがハチャメチャ忙しいので、シアノン+硬化促進剤併用の方が楽なんですが……。
肉抜き埋め等、ある程度ペーストを厚く盛り付けた際には話が変わってきます。
シアノンは硬化促進剤を吹き付ければジュッと直ぐに固まるんですが、厚盛りした際は表面だけ固まって中身は緩い状態になりがちで、状況を見誤ってヤスリ当てたら「ウボォアー!(死)」みたいな事故、地味に多くないですか?
こちらのSSPは硬化剤不要で中身も表面と同じ速度で硬化してくれるので、穴埋めて直ぐ削りたいって時に頗る安心で便利なんですよね。

更に言えば。ベビーパウダーより、SSPのHGパウダーは品質が良いというか粉のキメが細かくサラッとした感じで、シアノン+HGパウダーの削り心地がメチャクチャ良いんですよね。シアノンで過不足無かったって人も、SSP買ってみる価値は大いにあると思います!
膝アーマーのド派手な肉抜き部。

強度を稼ぐ&軽量化のための肉抜きというかディテールだよね!と強引に納得するつもりでしたが、まぁ驚くほど目立つので思考停止で埋めました。こちらもSSPを使って埋めました。
穴があまりに大胆でペーストをタプタプ盛りつけてる内に例の如く硬化してしまって面倒そうだったので、プラ板とかである程度肉抜き穴を埋めた後に補填して整えました。
パワーランチャー開口。

なんて事は無いのですが、パワーランチャーの合わせ目(モナカ構造)の合わせ目を消していたら銃口が上記の様に暴発必至な残念な事になっていたので……。

真ん中に最終的に開口したいサイズよりも細いピンバイスで穴を空け後、円柱状に尖ったリューターのビットを使用して穴の形を整えました。これでちゃんとビーム放てますね。
バスターランチャー後ハメ工作

大事なバスターランチャー。マスキングがあまり得意でないので、後ハメ加工をします。

肝心要の「この干渉部分を削ればよい」という画像を撮り忘れてしまいました。まぁ内部のぶつかる部分切り飛ばしつつ、1つのパーツを2つに分けました。




また、パーツを分割しただけでは塗装後、再接着したさいの強度がとても不安な感じがしたので、1の画像の通り後ろのパーツに刺さる角棒を砲身に接着、2.の通りスーッと差し込んで、3.のバラしたパーツで蓋をする。これで、見た目を損なわず塗装のしやすい状態になりました。
後、4.のように思いつきで一部鋳鉄表現入れてみました。エバーグリーンのラッカーパテでこれやると苔にしか見えませんね。
ほぼ全身。傷(ダメージ跡)の追加でこんな感じになりました。

夜な夜な傷を入れ続けて1週間程度でしょうか?削ったカスが白化して悪目立ちしている所もある気がしますが、色塗って煤っぽい塗料をまぶせば、きっとそれっぽくなってくれることでしょう。
キットのプロポーションは何度目だ?という話ですが抜群に良いですね。超格好いい。120億点。凄い!
おわりに。
さて。ほぼ工作というか塗装の前準備は完了しましたが、両腕に付いているバインダーに大げさにビーム攻撃か何かを防いで、溶けた表情を付けたいと思っています。
炙ったドライバー等、線香を使って物理的に溶かすのか?
プラセメントやポリパテなんかで溶けた感じを出すのか?
方法は未だに迷っているんですが、切りが良いのでこの記事はここまでとさせて頂きます。

ぶっちゃけバインダーのダメージ跡に関しては失敗して埋め直すとか言う未来が見えなくも無いのですが、何事も挑戦してみないとね!位ポジポジで挑みたいと思ってまーす。 はい。おしまい!!!