HGUC 陸戦型ジム #07 基本塗装

2020年4月21日

ウェザリングの前準備。

はい。もはや何のことやらですがあくまで#目指せ一週間モデリングの4日目〜5日目作業です。

色塗りの作業をする際、実際の調色(塗料の決定)前に上記画像のようにカラーチャートを作成しています。これはあくまでイメージというか候補になる色を並べてみてどんな感じになるか。自分は今回どう塗るのか?という確認程度の感覚です。

さて。今回の陸戦型ジムはウェザリング塗装を施す予定ですので、前準備としての基本塗装を今回の記事では取り上げていきます。

さっそく余談。色のあれこれについて。

皆さんは普段どのようにプラモデルの色を決めていますか?

基本的に設定色で塗る場面が多いと思うので配色に迷う事は少ないかもしれませんが、もしプラモデルをきっかけに"色の選択、考え方"を学びたい。という方は、各種カラーコーディネーター系の"初級クラス"のテキストを読んでみるのが手っ取り早いかと思います。

普通に生活する(模型の色を考える)分には上位の級(1級各種や2級等)は非常に専門性が高くなり、ほとんどクソの役にも立ちませんので、初級で十分です。

更に言えば初級相当のテキスト前半~中盤(…たしかそうだったと思う)にある"色相環とトーンの項目だけ"抑えておけば色の見え方、使い方が全然違ってくるかと思います。

学ぶ事により具体的にどう変わるか」と問われると、その人が持っている感覚(所謂センス)にも左右される部分があるので一概には言えませんが、正しいとされる知識を得る事により「この色がメインカラーだとすれば、ここのサブカラーにはこんな系統の色が映えるはずだ。その二点を踏まえて差し色に関してはこの色を選択する事がベターだ。」といった理屈を元に色を選択出来る力が身につきます。

最終的な配色の出来高は勿論の事、「これで良いのかな?」と"闇雲に迷う"時間は激減するのではないでしょうか?自分の考えでは無く、「資格にもなっている確固たる指標に沿った理屈を模したものだ。」とあくまでポジティブに何も考えず、正しいとされる色を追えるというのは模型制作においても強力な武器(アドバンテージ)に十分なりえると僕は思っています。

興味が湧いた。という人向けにもう一つ実用的なお話を書いておきます。各種検定元は良い顔をしないでしょうが、今回は資格を取る事がゴールでは無いので、一昔前のテキストを読んでも得られる知識は特段変わりません。古いテキストが安く売ってたらそっちを買いましょう。多少の改変はあるにしても根本部分(大切な所)には大差がありませんのでご安心あれ。(間違って問題集を買わないようにだけ注意です。)

何はともあれサフを吹く。

前回までの表面処理が済んだパーツを洗浄後サフを吹きます。サフは塗面のサラサラ具合と隠蔽力のバランスが良いクレオス mr.サーフェイサー1200を好んで使用しています。

また、下記にて解説しますがボディ等のオレンジ部にはガイアノーツ サーフェイサーエヴォ オキサイドレッドをベースにした物を散布しました。

オレンジ部 白立ち上げ塗装。

01.下地塗装。

オレンジ部は陰影を付けたグラデーション塗装をしていきます。

まずはガイアノーツ サーフェイサー エヴォ オキサイドレッドに少量黒を足した濃い赤茶色をべた塗りします。

白立ち上げ塗装に関してはベースグレー(限りなく黒に近い色)を下地に使う事が多いと思いますが、上に塗る色によっては黒から色を立ち上げた際に、色の境目がキツくなりすぎる印象があるので今回はこの色(濃い赤茶)を下地としてチョイスしました。

もちろんベースグレーから上手くまとめる人は凄くかっこよくまとめてらっしゃいますが、少しだけでも上塗りする色と同等の色相、彩度が残った色を下地に使うと、あからさまな失敗は随分避けられると思います。

02.陰影を付ける。

次にベース地に白を吹きます。具体的な作業としてはエッジやモールドを避けながら何度か白を重ね吹きしました。

そうそう。今まで何から何まで0.3mm口径のハンドピースを使用して塗装をしておりましたが、今回0.2mm口径のハンドピースを導入してみました。
やはり圧倒的に細吹きしやすかったです。144サイズの陰影の書き込みも簡単にできちゃいました。もっと早く買えば良かったなぁ…

ところがぎっちょん。01で触れた、色の境目がキツくなる事にビビって逆に陰影をぼかし過ぎちゃいました。細吹き出来た意味が無いやんけ。

03.本塗装。(オレンジを塗る)

最後に陰影を付けたパーツの上からオレンジを吹いていきます。当初は下地の陰影のみを利用して、均一にオレンジを乗せてグラデ面を作ろうと思っていたのですが、上記の通りメリハリのある陰影を感じる塗面を作る事が出来なかったので、今回はベースのオレンジを散布後、明るい(白を足した)オレンジを面の中心部にのみに置いてくる手法をとりました。

こうなるとあまり白立ち上げ風の下地を作った意味が無いような気もしますが… ま、まぁ、それなりに狙い通りのグラデーション塗面を作れたので、結果オーライとしておきましょう。

グラデーション塗装の余談。

グラデーション塗装で色を少しずつ色を立ち上げる際には、下地が多少透ける程度に色乗り(発色)が収まるってくれた方が都合が良い場合もあります。しかし、それを狙って単純に塗料を薄めすぎると吹き付けのコントロールが困難になってくるので、僕はクリアー塗料を粘度調整として塗料に加えて塗っています。上記03の行程でもベースのオレンジにはクリアを混ぜて透明度を調整し、下地の透け感をコントロールしています。自分の吹きやすい濃度を維持しつつ透明度も調整出来るので覚えておくと便利です。

ホワイト部 グラデーション塗装。

キットの説明書を見る限り、限りなく白に近いベージュが指定色となりますが、好みを優先して、ベージュ寄りの白に仕上げるべくサフを塗装後にまずタンをべた塗りしました。

そこから隠蔽性能がすこぶる悪いことで有名なクレオス1番ホワイトをベースに調色した、暖色寄りの白を用意。オレンジ部に引き続き"汚し映え"を狙って陰影を付けるべく、面の中心部に重ねるように吹いてみました。

また、パーツが分かれた状態でグラデーション塗装をすると、組んだ際に陰影の具合がチグハグになる率が跳ね上がるので、この段階で組めるパーツは極力組んだ状態で塗装しております。(腕やら脚やら)

クレオス1番ホワイトを小馬鹿にしましたが、グラデーション塗装等、透かし感を出したい時にはこの隠蔽力のなさがメリットになります。"隠蔽力が無い"塗料にもまだまだ使い道はあるのです。…(上記で書いたようにクリアーでも調整出来ますけどね)

ちなみに逆に白を一発(数発)で発色させたいのであれば、同メーカー GXカラーシリーズ クールホワイトがお勧めです。ドン引きするレベルの隠蔽性能を持っている凄い白です。今までスーパー隠蔽力番長と思っていた、フィニッシャーズ ファンデーションホワイトと同等…いや超えてるんじゃないかな? だいぶ寒色に振ったホワイトなのでケースバイケースで今後もフィニと使い分けたいとは思いますけどホントに驚きの性能ですよ。

間接色の塗装

今回の基本塗装の目玉その1というか、出来映えに関わってくると踏んでいるのがこの間接色だと思いました。色相環上で赤よりのオレンジの補色(反対色)にあたる青緑味を強めたグレーを採用。

また本体色のベージュ、ボディとスリッパのオレンジはそれぞれ膨張色となっておりますので、メリハリが付くように彩度がギリギリ分かる程度の明度に調整した暗めの間接色を採用しました。

武器の塗装

今回の目玉その2。間接色とは別に純正武器(100mmmマシンガン、ロケットランチャー)は今回久々にメタリックカラーを使って質感の差別化を図ろうと思い、良い塗料は無いかと探していたのですが、クレオス グラファイトブラックが非常に良さげな印象!

…しかしこの塗料限定色で現在生産していない模様。(死ーん)

ざんねんだなぁ…と思っていた所kaine(かいん)さん(@kaine_mc)から…

「この塗料使ってみてください。とても良い仕事しますよ。」とグラファイトブラック同様、おすすめのメタリックな黒の塗料をお譲り頂きました!(大感謝)

調べてみるとお裾分け頂いたこの塗料は、、車両用の塗料ながらプラモデルでも一定の層から大変な支持を得ていたようです。こ、こんなに嬉しい事は無い。カインさん本当にありがとうございました!

実際使ってみるとメタリックの粒子がきめ細かく大変上品なメタル感かつ、黒は黒なんですがギリギリ黒つぶれしないグレー感が凄く良い!!とても素晴らしい塗料でした。

…しかし。こちらの塗料も現在は絶盤の模様。…大事に使おっと!

*記事の順番が前後しますが、実は当初"クレオス グラファイトブラックが手に入らん"と何気なくTwitterで呟いた際にわざわざご親切にご連絡を頂き、更にはご好意で自作デカールまで印刷して頂ける事になりました。(前回記事参照)時期になったらリンゴ送ります(青森県民 2回目)

その他の武装

また、ネットランチャーの色指定が緑寄りのグレーとなっておりましたので、各種武器とは色を変えてみました。

凄く迷ったのですが今回変化球として持ってきたガンキャノンライフルとガンダムのシールドに関しては"、持ってきた"感を出したかったので、シールドは純正?そのままの色で塗装。オデッサ作戦時にその辺にあった装備余り(未使用もしくは状態が良いシールド)をイメージしてここはべた塗り、綺麗目塗装です。

ガンキャノンライフルに関しては整形色の緑青がかかったグレーが非常に好みだったのでそこを、目指して調色した色を使用してみました。間接色と近い色になりましたが、少しだけライフルの方の明度が高くなるように調整しました。

4〜5日目 基本塗装終了

さて。ここまで基本塗装が完了しました。
本当はこの記事内にてデカール貼りの作業にも触れようと思いましたが、記事が長くなってしまいましたので、次回はデカール貼りの記事を書こうかな?

もちろんこの4〜5日を使ってデカール貼りまでは終了してますよ:-) 時間厳守です(???)



すっとこどっい。

このまま何事も無く記事を締めようと思いましたが、言っておかなければいけないことがあります。

基本塗装、実質作業日数だけで10日以上かかりました。もはや6日目〜7日目どころか作業日数でも30日位は余裕で掛かってます。(今更だけど)

あと、デカールも終わったよ。と書きましたが嘘つきました。これから貼ります(白目)

…それでは、皆様も楽しい模型ライフを!

追記。

本記事のアクセスが増えております。基本塗装後の僕がよくやるウェザリング手法についてまとめた記事も御座いますので宜しければ併せてご覧下さい。

[temp id=3]

スポンサーリンク

人気の記事

1

2021年に仕様変更の上、リニューアル販売されたクレオス Mr-SSP 瞬間接着パテをモデラー目線で、いつ何処でどう使うと便利なのか?をまとめています。

2

ゲート処理をちゃんとする人、塗装をする人には切れ味の良い片刃式ニッパーはオーバースペックで不必要なのでは?そう思っていた筆者でしたが、試しにヌルッと切れる片刃ニッパーを初導入したら「絶対買った方が良い」と考えが変わりました。必見です。

3

ガンプラの「ウェザリング」の手法・テクニック・用いるツールやマテリアルについて詳細を項目を分けて解説しています。やり過ぎてもOKだと思います!雰囲気重視の手法をまとめています。

4

盛り付けと食い付き良好、硬化時間の待ち時間が無い、削り心地がとても良いと近年人気のマテリアル、シアノン(シアノンDW)+ベビーパウダーの組み合わせに関して深掘りしつつ、どういった場面で便利に使用出来るのかといった話しをまとめています。

5

紙やすりの話をします!…今更? 「ハーイ!こんにちは。知ってる?紙やすり!便利ですよ!」と急にモデラーの皆に話しかけたとしよう。多分全員から「は?何言ってんだ?こいつ。」って顔をされると思う。僕だって ...

-HGUC 陸戦型ジム(完成済)