ガンプラの改修工作を何故するのか?しなければ駄目なのか?

ガンプラの改修工作について

突然ですが皆さん。ガンプラを作る時に説明書通りに組み立てるだけでは無く改修工作(改造)をしていますか?そもそも改修工作って何なんでしょうか?また何故モデラーはガンプラを改修してみたりするのでしょうか?

*普段このブログでは極力、”プラモデル”、”模型”と記するようにしているのですが、今回は敢えて“ガンプラ”と記すべき場所は記しております。

そのまえに…パチ組≠素組み?

Twitterの模型界隈でも度々話題に上りますが、僕の見解というか言葉の使い方を先に書いておくと

パチ組はガンプラを箱の中に入ってる物で“組み立てた”状態。
素組みはガンプラを箱の中に入ってる物で“仕上げた”状態。

“基本工作”(これも何?って話になるので後述します。)をしているのかどうか、全塗装or部分塗装なのか。という所はすっ飛ばして、本人が「よし。完成だ!」と箱に入っているパーツのみで仕上げた物を僕は”素組み”として扱っています。

先に述べたよう、度々話題に上る表現方法となるためこの使い分けが気にくわない方もいらっしゃると思いますが、あんまり気にしないのが吉です。そもそも誰も気にしてないので。

基本工作とは。

基本工作という言葉も模型誌やモデラー間では当たり前に使われている言葉ですが、これも曖昧な言葉ですよね。”基本”と一言で言っても幅が広くこれが基本工作だ!とは簡単には言い切れないでしょう。

とはいえ、そんなことを言うと身も蓋もないので僕が思う基本工作をザッと思いつく限りで箇条書きすると…

  • ゲート処理をする。
  • 合わせ目を消すor段落ち処理等にして意味を持たせる。
  • パーツのヒケを埋める。
  • だるいエッジ部分が有れば削る等して立てる。
  • 甘いモールドを彫り直す。
  • 尖っていて欲しい部分を尖らせる。
  • 塗装した際に塗料乗りや、塗面が美しくなるように600番〜1000番程度で表面をやする。
  • *塗る。

こんな所でしょうか?基本というだけあり難しい事は特にないのですが、大層メンドクセーので別にやらなくても構わない作業です。基本ですが。

余談。

やってもやらんでも別に良い。と書きましたがこの基本工作、突き詰めるとめちゃくちゃ奥が深い作業だったりします。

たまに見かけませんか?「素組です。」と言いながらも「いやいや…やべーやんけ。」と息を飲むような精度、空気感、オーラ力が凄い。ハイパー化しちゃぅッ!と言った作品。大抵そういう作品はこの基本工作の精度が頭おかしーレベルで突き詰められていたりします。

まぁモデラーは嘘つき恥ずかしがり屋さんが多いので、結構弄っておいて「素組みです(テヘペロ)」なんて言っちゃう場合も良くあることですが(苦笑)

…次いでその後の塗装作業が「やべーレベルで丁寧」である事も大いにあるのですが今回は割愛します。

改修工作とは。

さて。いよいよ本題に入りますが上記の基本工作までを”素組み”の範疇とします。

言ってみれば組み立てたガンプラのポテンシャルを引き上げる事を目的とした肯定的な行動ですよね。それに対して改修工作はというと…

ガンプラに対しての否定。

になるかと思います。否定と書くと大変ネガティブに聞こえるのでポジティブに変換すると“己の理想”を求める行動とでも言いましょう。うん。キットの質を活かした微調整(小改造)とかも有るので否定と言うとやっぱり言い過ぎな気もするなぁ。

改修工作は偉いのか?素組みはダメなのか?

このテーマに関してもモデラー界隈で相手のゴールにシュートするが如く超エキサイティン!(ツクダオリジナル)していたりしますが先に言っておきます。

改修工作はしなくて良いです。

改修は上級者(この言葉も変だよな。)だからするのでは無く、あくまでそのガンプラを作った個人が己の理想を求めた結果です。もちろんその改修工作の内容が己を超え、他者のプラモスピリッツを強烈にぶん殴りに来る(これは格好いいと思わせる)場合もありますがそれはそれです。

貴方がガンプラを組み立てた際に「文句なし!(気にならない)最高だ!」と思うのであればそれで良いと思います。いや、仮に文句があったとしても手軽に作りたいとか、面倒だとか、そもそも事情があって手が出せない等何でもいいんですけど。

繰り返しますが改修工作を施した作品が=素晴らしい。という単純な事でもなければ、素組みはダメだ。という事も決してありません。気に病まない事です。

とか言いながら。

ガンプラを組み立てたんだけど、脚や首が短い気がする。胴体が大きい過ぎる気がする。こういう風に思ったらそれはもう天啓として、出来る事ならドンドン改修工作に挑戦したら良いと思います。というか僕は心からそんな人を応援したいです。

しかし。現実的に改修工作というのはガンプラの”組み立て〜基本工作”とは少し勝手が違うというか、取り繕って書いても仕方ないのでストレートに書くと“相応の知識と技術”が必要になってきます。

更に言えば、慣れない内は(慣れてもだけど)工作に失敗したり、失敗せずとも思っていたのと違う…と製作中のガンプラに萎えてしまうリスクも背負うのもまた改修工作です。より良い物を求めていた筈が、精度の都合等により「やらない方が良かった。」と思う事もあるでしょう。

それでもやはり趣向を凝らし、”己の理想”とする格好いいガンプラ(部位)の形を作れた時の喜びや達成感は格別です。「俺って凄いかも!」と自惚れるのもまた楽しいことでしょう。憧れのモデラーさんの作例(改修箇所)を参考に真似して作るのも良いと思います。

改修、始めてみようかな?そんな貴方に。

さて。そんなこんなで最終的にはドンドン改修工作に挑戦してみよう!という結びになりつつ有るのですが、これから改修工作を始めてみたいと思う貴方にとって最強の参考書があります。

ノモ研 1 増補改訂版 (ホビージャパンMOOK 227) 野本 憲一
*amazonのリンクです。

この本は僕が学生だった頃からこの世に存在しているのですが(内容は各ツールのアップデートに合わせて改訂されたようですが)、模型作りに使用する道具・材料の解説、また改修工作・塗装の実践解説と言った具合に、読めば模型作りのスタートからゴールまで一本線がパツーンと通るようになる超々バイブル的な参考書です。

改修…やりたいけどどうやれば良いんだろう。何を使うの?と悩んでいる貴方には必殺の一冊となっておりますので、是非お求めになられては如何でしょうか?

おわりに。

さて。くどいようですが改修工作はガンプラ作りの様々な工程の一つに過ぎず、必ずやらねばならぬ事ではありません。ですが作る楽しみの幅を大いに広げる工程でもあります。もし興味が有れば、孫悟空よろしく「いっちょやってみっか!」と勢いで始めてみるのも良いかもしれませんね。

PS.改修工作に挑戦する場合、余裕があれば予備のキットを1つ用意しておくと良いと思います。しくじったら即予備パーツを使って元に戻せるというアドバンテージは滅茶苦茶大きいので。MGとか高価なキットだと辛いですが…

それでは皆様も楽しいガンプラライフを!