結論。『ニッパー・デザインナイフ・紙やすり・ピンセット』の購入をおすすめします!
ガンプラを作ってみたいけど、ガンプラを作るのに必要な模型道具ってやたら種類が多くて、どれが必要なのか悩んでいる内に面倒になって、中々最初の一歩目を踏み出せなかったりしませんか?
本記事では「ガンプラ初心者(初めて作る人)が説明書の通りにガンプラを正しく組み立てる事をゴール」とした場合に「まずこれだけ有れば大丈夫!」という4つの道具の詳細を紹介します。
ガンプラ初心者がまずは揃えたい。4つのおすすめ模型道具。何に?いつ使う?
さっそく必要な道具の使い道を紹介します。
詰まるところ、ガンプラを組み立てる基本動作、パーツを切り取ってはめる(合わせる)といった動作を手助けしてくれるする道具が有ると快適に組み立てが楽しめるんです。
パーツの切り取りに使う。ニッパー。
ニッパーはランナーと呼ばれるプラスチックの枠から、パーツを切り取る際に用いるハサミみたいなツールです。
ガンプラに限らず、おそらく殆どのプラモデルを組み立てる時に最も使用頻度が多い道具かと思います。
ニッパーを使うとランナーから(正確にはゲートと呼ばれるランナーとパーツの間に存在する薄い繋ぎ目)パーツをある程度綺麗に切り取ることが出来ます。
ニッパー。一言で言ってもたくさん種類がある問題。
模型屋さんに行くとニッパーという道具だけで数百円~5000円前後まで幅広い価格帯の種類があってどれが良いのか迷ってしまうのでは無いでしょうか?
僕がまず最初の1本として、おすすめしたいのが『タミヤ クラフトツールシリーズ No.123 先細薄刃ニッパー (ゲートカット用)』(以下タミヤの薄刃ニッパー)です。
タミヤの薄刃ニッパーは"切れ味"と"刃の耐久性"を高い次元で両立する大ベストセラーニッパーです。
必要十分な切れ味を持ちながらも、少々の乱暴に使ってもそうそう壊れない丈夫なニッパーで、長く使えるそんな頼もしさが魅力。
実際に愛用しているモデラーの方も大勢いますよ。
メーカーの推奨として、ゲート部分(薄いプラ)以外は切ってはいけないとハッキリアナウンスがあるので、あまり大きな声では言えませんが少なくとも僕は、10年近くタミヤの薄刃ニッパーでランナーや、プラ棒、ダボ穴(要はゲート以外のプラスチック)を切るのに使っています。
ただしゲート部分以外に使うと切れ味の消耗は激しくなるので、本当のおすすめは乱暴に使う様に1本、ゲートだけを切るように1本の合計2本の使い分けだったりします。
より細かい部分のカットに使うデザインナイフ
デザインナイフは馴染みのカチカチと刃を伸ばすタイプのカッターナイフに比べて、より細かな作業=ガンプラを作るのに適した取り回しの良いペンのような形をしたカッターナイフです。
ニッパーで切り取っただけでは目立ちがちな凸状の跡を更に目立たなくなるようにカットしたり、ニッパーの刃が入りづらい場所を小回りの良さから綺麗にカットしたり、シールを貼る時にピンセットの代わりになったりと兎も角至る場面で活躍します。
デザインナイフ、モデラーズナイフ、モデラーズナイフPRO? 何が違うの問題。
タミヤ製品(オルファ)だけでも似たような形のナイフが3種類有るし、名前もデザインナイフ、モデラーズナイフ、モデラーズナイフPROと微妙に違います。
細かい事を抜きに乱暴に分けると、上から下になるにつれてホールドする"刃が大きく"なります(小:デザインナイフ 中:モデラーズナイフ 大:モデラーズナイフPRO)。
どれ(どのサイズ)を買えば良いんだろう問題なんですが……。こればかりは好みでしょう。
僕は上記3種類全て所有していますが、小さいタイプが刃の切れ味が一番良いので8割は一番小さいタイプの"デザインナイフ"を使用しています。
逆にまず組み立てよう!というステップでは一番大きな"モデラーズナイフPRO"は選択肢から一度外してしまっても良いかと思います。
刃物で処理しきれない凹凸には紙やすり(耐水ペーパー)
紙やすりはシート上の台紙に研磨剤が塗布された道具です。
紙やすりには"180番・400番・600番"と様々な番号が振られているのですがこの数字が少なければ少ないほど、良く削れる(粗い目でザラザラ)になっていきます。
ガンプラを組み立てる事をゴールとした場合にはまず、切り取ったパーツの凸を削り取れれば十分なので、400番・600番・1000番が位の番手をそれぞれ用意しておくと良いでしょう。
紙やすりはいかなる場面でも活躍する。汎用性の高いやすり。
金属製の棒ヤスリや、コシのある板にサンドペーパーが貼り付けて販売されている便利ヤスリを最初に必要な道具の3つ目として紹介するか正直迷いました。
ただ、上記の記事でまとめているように削る対象の形に合わせて平面・曲面のどちらにも対応出来る紙やすりの汎用性を評価して紙やすりを推しました。まずコレを使ってみて、必要に応じて各種のヤスリを揃えていくのが良いのでは無いでしょうか?
細かな作業にピンセット。
ガンプラであれば無くても特に問題無いキットの方が多い気するんですが、例としてHGUC(1/144)のファーストガンダムの角(アンテナ)と中心の赤い5角形ブロックを組み合わせるなど、細かなパーツの組み立て時なんかは有ると便利というか頼もしいですね。
が、しかしですね。
細かいシール貼りに関してはピンセットが無いとシンドイという場面が多くなります。
MGシリーズに付属しているコーション類のシールとか、もっと言えば水転写デカールなんかは無いと僕は無理です。
ピンセットも星の数ほどあるけど……。おすすめは?
ちょっと乱暴ですが大前提、高ければ高いピンセットほど、正確に物を摘まめる用になると思います。
それだけだとあんまりなので、僕が普段使っているピンセットを2つ紹介します。
またもタミヤ!!回し者では決して無いんですがタミヤ製品の手に入りやすさだったり、タミヤのロゴマークが刻印されたツールって格好よいんでテンション上がって好きなんですよね。
そんな事情があり、若干タミヤ製品に対してどうしても、えこひいきな評価になっている節も有るのですが、このピンセットが有れば小さなシールを摘まんで貼りたい所に持っていてそっと置く(貼る)といった精密な動作が楽しいと思える位にはちゃんと摘まんで離せます。
剛性感がしっかりしていているので、細かなパーツを摘まんでグッとはめるといったパワー的な使い方もへっちゃらです。
かれこれ10年以上は愛用しています。
そんな愛用しているツル首タイプのピンセット1本で大体事が足りていたですが、ストレートタイプのピンセットが使いたくなる場面が希にあって、最近ミネシマピンセットを導入しました。
冒頭の高ければ高い方が良いという暴論を覆すハチャメチャ安いピンセットです。
何で安いピンセット買ってみたのかというと、この製品twitterでやたら褒められてたので試したくなったんですよね(400円しない程度)。
多少華奢な感じも(ストレートタイプだから仕方が無い)しなくも無いのですが、先っぽの精度が値段の割に良すぎる感があって薄い小さいシールを摘まみ取る動作も難なくこなします。
皆が褒めちぎっていた理由が良く分かりましたね。
正直7:3位でタミヤを推したい気持ちなんですが、安さに魅力を感じる場合は正直このミネシマのピンセットを選んだ方が満足度高い気がします。
お好みでどうぞ!!
なぜ丁寧にパーツを切り取る必要があるのか?
ガンプラ(特に近年発売された物)はとても高品質なプラモデルで、それぞれのパーツの精度が非常に高いです。
裏を返すとパーツ同士のすり合わせ、噛み合わせの精度が高い故、適当にパーツを切り取った際に残った凸(ゲート跡と言います)が噛み合わせを邪魔して説明書の通りに進めているのにパーツ同士がハマらない場面に遭遇したりします。
是非初めてのガンプラとセットで購入してみて下さいね。
ガンプラ初心者におすすめする、まず買うべき4つの模型道具のまとめ
まず買う4つの模型道具は…
- ガンプラを組み立てる時にあると良い道具は4つ。
- その1.ニッパー(おすすめはタミヤの先細薄刃ニッパー)
- その2.デザインナイフ(好みにも寄るけど個人的推しは小さいタイプのデザインナイフ)
- その3.紙やすり(400〜1000番)
- その4.ピンセット(例外もあるけど、そこそこ良い奴がおすすめ)
- しかし。上記の道具が無くてもガンプラは完成します。
紹介しておいて何ですが、上記の4つの道具が無かった場合にガンプラは作れないのか?と問われれば……。
「手で引き千切ったりすれば組めなくは無い」と答えざるを得ません。
何だかんだ言って無理矢理パワー!で挑めば普通に作れますし、死ぬ気で挑めば細かいシールも指で貼れます。
しかし、これからガンプラ作りを始める上で敢えて不便を楽しみたいといった特別な動機が無い限りは、最低限今回紹介した4つの模型道具を用意した方が快適です。
なんせ作って楽しむ!ガンプラで、作ってストレス!となってしまっては本末転倒ですからね。
ある程度のお金で解決することはスマートにお金で解決してしまいましょう!
ガンプラを組み終える事をゴールというテーマなんで最低限の4つをご紹介しましたが、油断するとあれもこれも!それも!!!と色々買って欲しくなっちゃうのが本音です(笑) なんなら僕ももっと色々な道具が欲しい!!! おしまい!!!