ガンプラ合わせ目消し。瞬間接着材を用いる場合。

2021年11月24日

本記事では、瞬間接着剤を用いた合わせ目消しの方法を紹介します。

具体的な合わせ目消しの方法。(瞬間接着剤を使用する場合)

合わせ目が出る面の片方に瞬間接着剤を塗る。

合わせ目消しをしたいカ所を分解して片側に瞬間接着材(以下瞬着)を塗ります。

この際、直接瞬着を塗ろうとするとドプッと多く出過ぎて大惨事になりかねないので紙ガムテープをカッターマット等に貼り付けその上に瞬着を垂らしてヘラや爪楊枝ですくって塗り込むと良いでしょう。

または瞬着のノズルに差し込むタイプの細い長いチューブを使用するのも手です。

細く長いチューブを差し込むとビックリする程、瞬着を垂らす量のコントロールが容易になりますので、この場合は直接合わせ目面に垂らしても良いと思います。(詳細が気になる方は上記の記事を合わせてごらんだくださいね)

塗る量についてですが、パーツを合わせる際に瞬間接着材が伸びるというか広がるので、そこまでシビアに構えて合わせ目の面、全体に塗る必要はありません。

むしろ、塗りすぎるとはみ出た瞬着の処理が後々厄介なので最低限の量で挑んだ方が楽なのですが、その辺りは何度か試して良い塩梅を見つけていくしか無いでしょう。

おすすめの瞬間接着材について。

瞬着を用いた合わせ目消しは、作業が手早く済むので大変便利なのですが関節周りなど、負荷が掛かる部分では製作中ふとしたタイミングでパキッと割れてしまいがちなんです。

そのような都合もあり、これまで色々な瞬着を試して来たんですが、上記の『アロンアルフア プロ用耐衝撃瞬間接着材』(以下耐衝撃タイプ)に出会ってからは合わせ目消しに限らず、模型で使う瞬間接着材は全て耐衝撃を使用するようになりました。

ビックリするくらい強接着力で硬化後にひねったりして負荷が掛かった際にも、合わせ目がパキッと割れてしまうアクシデントが本当に無いんですよね。

また、低粘度よりの中粘度位の液の粘度はパーツを接着した後に多少位置の調整が効くというか、固定するまでの絶妙な猶予時間もガンプラでは凄く都合が良いです。

くどいようですが、兎も角強力に物をくっつけて名の通り衝撃というかガンプラでありがちな、ひねり方向の負荷にも強いので迷ったり、接着強度に悩んでいたら、是非こちらを購入してみて下さい。

近年乾燥後に"削りやすい"メリットを謳う瞬間接着材がいくつか発売されていますが、その類いの瞬間接着材はラッカーパテのように乾燥後にヒケ続ける製品が多いので合わせ目消しには全く適しません。わりと短い期間で盛って削った合わせ目が引けて合わせ目が浮き上がってきてしまうので注意です。

瞬間接着材 硬化促進スプレーを使いつつパーツを合わせる。

瞬間接着材を塗らなかった片方の合わせ目面に、瞬間接着材 硬化促進スプレー(以下硬化促進剤)を軽く吹きかけた後、素早く一気にパーツをはめ合わせます。

殆どの場合それでパーツを合わせれば直ぐに硬化しますが、瞬着を塗った量が多かったりするとそれだけだと不十分なの場合もあるので、パーツを合わせてはみ出た瞬着を狙って追加で硬化促進剤を吹きかけます。

ちなみに、硬化促進剤は無くてももちろん硬化するんですが、物にひっついていない状態の瞬着の液は(種類にもよりますが)数十分程度は硬化に時間が掛かります。

要は時短ですね。

おすすめの瞬間接着材 硬化促進スプレーは919プライマー。こればかりは言い切ります。最強です。

919プライマーという硬化促進剤があるんですが、全ての面で最強と言わざる得ません。もぅ迷ってても迷ってなくてもこれを買いましょう。詳細は上記ページからご覧下さい。

硬化した瞬間接着材をヤスリで削る。

次にはみ出て硬化した不要な瞬着をヤスリで削ります。

溶剤系で接着した場合に、合わせ目面にはみ出たウニョウニョはカンナ類でザックリカットしてからヤスリを入れると良いと思うんですが、硬化した瞬間接着材は固くて刃が入りづらくて、大抵ガガッ!!!とあらぬ方向に刃が滑って要らない傷を量産するリスクが非常に高いので、一発目から僕はヤスリを当てるようにしています。

上記の通り、硬化した瞬着はプラスチックに比べて固いので、紙やすりやスポンジヤスリのように柔らかくパーツの形に沿うヤスリを使うと周りのプラスチックばかりが削れてシンドイ思いをします。

なので切削力のある粗目の鉄ヤスリや、紙やすりを当て板に貼り付けた物など、つまり反らない・パーツに添わないヤスリを使用するのが瞬着を用いた合わせ目消しのコツです。

また、ペーパーで言う400番程度の切削力でチマチマ削っていると単純に疲れるのと合わせて何度も何度もヤスリを当てる事になるので結局不要な場所にヤスリが掛かりがちであまり良い事が無いので、勇気を持って180番〜240番と言った粗目を持ってズバッと削ってしまうがおすすめです。

180番〜240番!? そんなの傷の残りがやばいんじゃ無いですか???

ニッパーを握るすべての人と、モケイの楽しさをシェアするサイトnippperに粗目のペーパーに関しての記事を以前寄稿したので良かったら合わせてご覧下さい。

結論だけ言うと粗目ペーパーの傷なんて余裕で最後までに消しきれるので全然大丈夫です。

これでバッチリOK! 簡単完璧に合わせ目が消え無かった場合に。

基本的に上記で紹介した内容で合わせ目は消えるはずですが、やってみると一発で合わせ目を消しきれない事が多々有ります。

グニっとパーツを合わせた時に微妙に歪んでしまって段差が生じてしまったり、例えば接着材が思ったよりもちゃんと流れなくて、一部だけ合わせ目が消えなかったり……と案外一発で上手く消し切れない事は10年以上ガンプラ作ってますけど未だに多々有ります。

そして、実は僕以外の人も中々一発で消し切れていないのか、上記の合わせ目消しを失敗した時のリカバリー方法を纏めた記事が当ブログでぶっちりで人気コンテンツとなっています。

これを読んで手を動かして頂ければ一度しくじった合わせ目消しでも絶対に消しきれるはずなので、溶剤系接着材(瞬着でも良いけど)の合わせ目消しが上手く行かないとお悩みの方は是非併せてご覧ください!

ろろ

合わせ目消しに限らず、プラモって基本的に失敗する事がデフォルトで、そこからリカバリーして良い感じに着地するってのが楽しかったりしません? それでは、この記事はここでおしまい!!

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