HG エルガイムMk-2 #05 ウェザリングカラー&ウェザリングマスター中心の汚し塗装。

2021年10月27日

基本塗装を終えたギランギランのエルガイムmk-2。 これに墨入れして終わりでも格好よかったと思う。

クレオス スーパーメタリック2等、メタリック塗料で基本塗装を済ませたギランギランのエルガイムmk-2も格好いいのですが、当初よりウェザリングで最終決戦付近、つまりズタのボロ状態を表現してみたいと思っていたので初志貫徹で進めて行きまし ょう。

ろろ

初志貫徹ってそもそも、このエルガイムmk-2ランナー状態でパール吹いて簡単フィニッシュVer2.0で直ぐ作る予定だったんですよね。まったく貫徹してない。

クレオス ウェザリングカラー ラストオレンジ&シェードブルーを使う。

ラストオレンジを使ってウォッシング。

ギランギランにしたシルバーを早速おシャカにしていくのは若干気が引けました。

まず『クレオス ウェザリングカラー ラストオレンジ』を瓶の状態より更に薄めて全体にウォッシングするような感じにまぶします。

オレンジ色系の汚れが残りそうな場所だったり、光が当たってそうな面に塗料が残るようにだったり……。

という考えは一切無くて100%適当です。

そうすると逆エッジや入り組んだ場所だけちょっと濃いオレンジっぽい染みが残るんですがそれを良しとしましょう。

絵心があって狙って色を差せるのであればそっちの方が遙かに良いので自由に差しましょう。

フィルタ・リキッド シェードブルーはリューター類で付けた傷跡等に絞って置いていく。

引き続きあくまで大体OK。というかそれしか僕には出来ません。

オレンジ色ではフィルタ全体的且つランダムにベしょべしょとウォッシングみたいな事をしましたが、対してこのシェイドブルーに関しては、工作途中に適当に入れた傷(過去記事参照)部分や何となく影になりそうな場所にトントン置いて上下に伸ばす感じに少しだけ意志をもって色を配置しました。

オレンジとシェードブルーと分で何か情報量が増えて良い感じになったと思いませんか?思いますね?

意志を持ってなんて書くと何かコツが要りそうな感じですが、全然簡単なので筆さえ握れれば特に特別な技能や色彩感覚的な能力は一切不要だと思います。

ウェザリングカラーの使い方……。というか意外な注意点について。

クレオスのウェザリングカラー(フィルタリキッド)の使い方に関しては、各々自由に入れたい色をビシバシ己のセンスを信じて重ねていこうぜ!!グッドラック!!位しか言えないのですが、おそらくモデラー界隈に広がっていないであろう、「意外な事」を共有しておきます。

間違っても上澄み液を薄め液として再利用!なんて事は止めておこう。僕はそれをやって今回死にかけました。とほほ。

ウェザリングカラーは塗料と溶剤が分離していて基本的によく混ぜてシャバシャバの状態で使うんですけど……。

瓶に入っている溶剤と、別売りのウェザリングカラー専用薄め液だと揮発スピードが全く別物なんです。

瓶のまま撹拌して使うのと、底の塗料だけをすくって専用薄め液で希釈した物だと同じウェザリングカラーでも使い勝手というか塗料の乾燥速度が全然違うんですよね。

ウェザリングカラーの瓶に最初に入っている溶剤はリターダー(乾燥を抑える成分)が含まれている模様で、場合によって何時まで経っても塗ったウェザリングカラーが乾かない!という事にもなりえます。

元々混ぜれば丁度良い具合に調整されているので、何の気なしに専用薄め液を使わず使用する事も多かったのですが、今回極力専用薄め液を使用して希釈する事を知ってからは(=乾燥速度が速まった)より一層、ウェザリングカラーシリーズが使いやすくなった気がしますね。

是非一度、底だまりをすくって、薄め液で溶いて使う手法をお試しあれ!大分違いますんで!

青が強すぎてオレンジ感が薄いので……シタデルカラーを使用して赤っぽい色を足す。

シェードブルーの青分の主張に対してオレンジ、つまり赤分の主張が弱かったのでシタデルカラーのシェードカラーの薄い赤色を使用して赤分を補ってみました。

シタデルカラーって超ノビが良くてメチャクチャ塗りやすく乾燥がマッハな色付いた木工用ボンド的な塗料なんですが、ここまでは良かったんですが、後ほどのウォッシング作業等でペリペリ剥げてしまう事が多発しました。

致命傷までにはなりませんでしたが、途中で色んな塗料を重ねる場合にシタデルのシェードカラーシリーズの採用は良く考えないと駄目ですね。

タミヤ ウェザリングマスター の意外な使い方。それはアクリル薄め液で溶いで塗る。

画像右端の"オイル"をアクリル溶剤の薄め液で溶いています。

タミヤウェザリグマスターの基本的な使い方として、付属のブラシにて化粧をするみたいにポンポンもしくはゴシゴシと粉をパーツに擦るってのが上げられるんですが、実はこのシリーズをタミヤのアクリル溶剤で溶かして絵の具みたいに使う事が可能なんですよね。

溶いたウェザリングマスターは中々の隠蔽力がある。

物によっては濃い状態でそれこそ泥をボテッと塗る用に使っても良いと思うんですが今回は同シリーズのDセット"オイル"を薄く溶いて使います。

タミヤ特製 汚しウォッシュ汁とでも言いましょうか? 万が一濃すぎたりやり過ぎた場合も食い付きはそこまで良くないので薄め液だけ付けた筆でシャッシャと縦方向にストレーキングっぽく筆を動かしてぬぐって伸ばしてやると……。

全身にウェザリングマスター薄め液をウォッシングしてこんな感じに!

今回はオイルという渋めの茶色?焦げ茶?っぽい粉を溶いて塗りたぐりましたが当然べつのセットの砂っぽい色だったり泥っぽい色だったりも使えるので是非是非色々試してみてくださいね。

もちろん混ぜて使ってもも良いと思います。

全身にシルバーでドライブラシ。

上記の状態からタミヤ エナメルカラーのクロムシルバー(ハイライトに丁度良い明るさのシルバー密かにおすすめの塗料です。)をカッサカサにして、ドライブラシというか、エッジ付近のハイライトとして銀を乗せる感じで全身に入れます。

シールドなど入れた傷の一部にはドライブラシのみならず、ちょんと一発同シルバー塗ったりもしています。

おわりに。もう少し汚してフィニッシュにします。

ここまで来るとちゃんと写る様なライティングを組んでいない状態の画像を見ても雰囲気位しか分からないんですけど中々重そうと言うかくたびれ感が出てきて満足しています。汚くても格好いいです。

残り作業は、ここから更に足下に泥やヘドロなどの汚れを追加、ダメージ跡やエッジ付近の調整、最終コートを吹き付けを残しています。

ろろ

ここまで汚して置いてちょっと冒険的なんですけど、最終のトップコートは半つやから場所によっては光沢にしても面白そうな気がしていますが……。果たしてどうなるんでしょうね。 はい。この記事はおしまい!!!

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