完成度が高いMGF91 Ver 2.0を自分好みに改修する。
前回記事でも触れましたが、ともかくこのMG F91 ver 2.0(以下MGF91)大変に素晴らしいキットです。弄らなくてもとてもカッコいいのですが、僕は好みによって各部少しだけ延長してプロポーションの調整を行いました。
首の延長工作。

僕は少し煽り気味かつ、顎を引いた状態で見る(撮る)のが好きなんですが、そうすると上記の様に、コックピットハッチや襟に顎が隠れてしまうことに気がつきました。隠れても特に支障は無いのですが、どうも気になるので首を延長することにします。

MGF91の首は軸のパーツにカバーを被せるような構造になっています。

まず首の軸に手を入れます。延長工作として、一度軸を切断して1.2mmプラ板を挟み再接着するのですが、切断前に真鍮線と同径の穴を1本開けておきます。

挟むプラ板にも同じ径の穴を開けて挟み、真鍮線を通すことにより再接着の際にズレないようになります。また、単純に負荷が掛かる軸の工作なので真鍮線が一本あると強度面でも安心ですね。

MGF91はフレームパーツ全てがABS製となっております。僕はABSと通常のプラ(PS)を接着する時、上記の"コニシ アロンアルファ プロ用耐衝撃"という瞬間接着剤を採用しています。
その名の通り強力な接着力、完全硬化後の耐久性にて大変信頼性が高く重宝しています。おすすめです。

続いて軸だけを延長すると、頭を付けた時にもろに軸が見えてしまい見ていて不安なガンダムになってしまうので、カバー側の高さも合わせて調整します。

といっても軸パーツとカバーの接点にプラ板を咬ませただけです。画像では1.2mmプラ板片を噛ませているのですが、この後調整で更に0.5mmプラ板を噛ませました。
これにより伸ばした軸以上に首カバーの高さが上がったので、顎をひける範囲は激減。それはこの後の工作で調整します。そしてスペーサーを噛ませたカバーの隙間も地味に見えるのでこの後パテを使用して埋める予定です。
腰の延長工作(接続部の位置調整)
首は顎が隠れるからと理由があって延長しましたが、腰に関しては特に理由も無く、「なんか伸ばした方が格好よくなる気がする。」と好みと経験則により延長工作を仕掛けます。

腰は軸を切らずスペーサーを咬ませる事にします。(後述するふとももの延長も同様なのですが…)1.2mmプラ板を画像のようにカットして…

軸の根元に貼り付けるだけです。凹の字にカットしたのは軸を避けつつ、接点を増やし強度を稼ぐためです。
1.2mmプラ板を張り付けましたが、実際に胴体を取り付けてみると伸びすぎた感が有ったので接着後プラ板をスライスして高さを調整しました。…おおよそ0.8〜0.9mm位の延長になったと思います…現段階だと延長というか位置調整の工作ですね。


首と腰を延長した後の画像です。皆さんが見ても「は?何変わったの?」って思いますよね。なんなら僕もブラインドテストされたら最悪間違うと思う。
太ももの延長工作
F91は太ももが短い(小さい)MSっていうイメージがあるんですが、その辺を上手い具合に考慮して高い次元でまとめたもんだなぁとMGF91を組んでみて感心しました。
ですが僕はMSの太ももは大きめのバランスが好きなので、その下準備としてここにも延長工作を施します。

腰の項でも触れた通り、延ばすと言っても接続軸にスペーサー(画像では右側、白いプラ棒のリング)を咬ませて位置を調整しただけです。

当然咬ませたリングパーツの分高さが出ます。おおよそ1.3mm位の延長となりました。
*かさ増しした分、アーマー裏とフレームパーツが干渉するのでその辺はリューターを使ってこそぎ落としました。
ここまでのbefore→after

多少パースの効きが異なりますが、同じような角度で撮影した画像を並べてみました。
全長おおよそ15cm位の大きさのガンプラですが、たった3mm程度延ばすだけでも印象が変わったのでは無いでしょうか?
顎はもうちょいひきたい所ですが現時点では動かなくなってしまったので仕方が無い。
僕は中学〜高校生の時期にリアルタイムで放送していた"ガンダムSEED"を見ながら本格的にガンプラ制作をするようになった影響からか、ガンダムはスラッとスタイリッシュな雰囲気にしがちです。
おわりに。
プロポーション改修はガンプラの改修工作の中でも特に好みによって評価が分かれますよね。
設定画等何かに似せることを選ぶか、SNS等でのウケを狙うのか。単に自分の好みに作るのか。この辺の舵取りも大切になってきます。僕は自分の好みに作る事が多いです。
また、この記事でまとめた工作はこれから行う改修の前準備的な内容です。今後の改修では顔を削り込むなりして精悍なイメージを目指してみたり、太ももをにパテを盛るなりして力強さを感じる造形を狙ってみたりとより一層「作者の色が出る」改修を予定しています。

肉抜き穴を埋める以外で、かれこれ2年位エポパテやポリパテを使ってないので今後の改修が非常に楽しみです。おしまい!!!