さて。前回から引き続き旧キット(旧ザク)の制作を進めていきます。
沢山ある合わせ目を消す。
元祖ガンダムのプラモデル(ガンプラ)な訳で、各パーツに全力で合わせ目が出来ます。
僕がガンプラを本格的に作品として作るようになったのは中学生〜高校生の頃。当時は機動戦士ガンダムSEED〜SEED Destinyが放送されており、その時代のキットもまだ現在のように合わせ目が極力出ないような工夫をされたキットも少なかったので(MGでは少なくなりつつありましたが)合わせ目が沢山あると懐かしさを感じますね。
合わせ目消しの作業については上記記事にてまとめておりますので、もし合わせ目消しにお悩みの方は合わせてご覧下さい。(基本的な"消し方自体を知っている方"向けの記事です。)
各部ほどほどに表面処理を施す。
大体400番〜600番まで位のやすりで撫でる程度の作業を行いつつ、ちょっとした追加工作も施します。
頭部
モノアイ部の支柱?が結構歪んでいたりそれ以外にもエッジ部にバリが多かったものの…一皮剥いてさっぱりさせている内に何だか良い感じに解決。気持ちが良い。モノアイとレール(で良いのか?)部はツライチ加工。
更に口の中のパーツを紛失してしまいましたので、エバーグリーン社のスリット入りプラ板を使ってそれっぽくディテールアップもしました。
モノアイの加工方法は単体記事としてまとめましたので宜しければ併せてご覧下さいね。今回はちょっと失敗気味ですが…
胴体部
胴体は前回記事にてハの字カットを施した後に、胸のアーマーの境目部をバシッと筋彫り。立てたエッジと緩ーく丸めたエッジを共存させて、メリハリを付けてみました。うん。そんなの書かないと分からないね。
腕部
腕部はエッジを軽く立てた後に、スポンジやすりを当てて丸めております。エッジを落とすにしても一発目からスポンジやすりを当てると緩いにしてもラインが歪みがちなので、めんどくさがらず軽く一度立ててから調整するのが僕は好きです。
旧キットの平手なんですが、流石に数十年前のキットと言うこともあって歪みやらなんやらでパーツの"合い"がハチャメチャに不安定でした。瞬着やらラッカーパテを駆使してその辺を解決しつつ、この可愛いお手々には指の境目等、ゴリゴリと分かりやすく仕上げたら良かろうとの判断で太く深く大げさに彫り直し処理しました。
更に。前回記事でもバズーカは平手で持っている風にするということで、手の開き具合を調整していましたが、空いた隙間にエポパテを埋めたのと、接続方法として乱暴ですが真鍮線1本通して繋げています。
当然このままでは握力(保持力)が赤ちゃん並なので、色を塗り進めたどこかの程度の段階で接着剤にてガチガチに固める予定です。
脚部
ここも基本的にエッジを丸めながら、スポンジやすりを当ててスルーっと一皮剥いたといった感じでしょうか?特にスネのラインというか面の流れは何が正解なのか分からず、一旦べちゃべちゃとラッカーパテを塗り、優しい感じになるようにスポンジやすりを丁寧にあてました。何となく良い感じになったと思っています。
そしてここもメリハリと言うかちょっとした遊び心で、ソール底面はバリッとC面を入れておきました。スネまでとの差分が面白いです。言わんと分からんけど(二度目)
こういうカーブが掛かった面のエッジやC面をバリッとさせる場合僕は折ったペーパー(紙やすり)を指で持って、削った粉の具合と指の腹の感触頼りに進めるのが好みです。紙やすりの便利な使い方も上記、単体記事にまとめておりますのでこちらもよろしければ合わせてどうぞ。
スタンドを発見したので…受けを自作。
わが家のマウンテンサイクルから、発掘されたのでこいつをスタンドとして使います。しかし当然ながら、旧ザクをそのままでは支えられないので…
プラ板とランナーを使用して適当に現物合わせのアタッチメントを自作。
そんなに見える場所でも無いし…と言い分けがちに70点位の精度に落ちつきましたが、とりあえずこれで地面に立たせるつもりが一切無い固定ポーズ仕上げの旧ザクを浮かせる事が可能になりました。OK、OK!
旧キットに限らず。ジオン軍とか丸いMSにはスポンジやすりで挑もう。
曲面が多いガンプラを作る時はスポンジやすりが便利です。というか紙やすりが大好きな僕でも、無いと困るというレベル。
折った紙やすりを丸いパーツに当てると、ヤスリの平らな面でカーブしている部分にアタックする事になるので、面のなだらかさが安定しません。一方スポンジやすりを使用すると、曲面に100%やすり自体がフィットした状態で表面処理が出来るので、面のなだらかさも安定すればショリショリと表面を削る速度も段違いで速いです。
表面処理であればとりあえず、スポンジやすりの400番と600番を持っていれば安心かと思います。
また新品状態のスポンジやすりの番手はそれぞれペーパーに換算したときに一つ下の番手と同等。と思っておくと良いかもしれません。
スポンジヤスリ400番=紙やすり320番
スポンジヤスリ600番=神やすり400番
と言った具合。ただ、少しパーツを削ればやすりがこなれて来て、従来の番手ぐらいの削り味が持続する。感じになるので、一応覚えておく程度で良いかも知れませんね。
裏技として。スポンジやすり同士を擦り合わせると研磨剤が一気に落ちて擬似的に高番手(800番〜1200番位)のスポンジやすりとして使用出来ますので、状況に合わせてコントロールしてやっても良いかもしれませんね。
おわりに。フランク=何もしないって事でも無かった。
もともとこの旧ザク、RG νガンダムHWS仕様が届くまでに、2週間〜3週間程度で普段の「これはやらなければいけない作業だ!」という、模型のお作法といった"しがらみ"から脱してサクッと完成させちゃお♥ってなテーマを掲げて作り始めました。が。それから1ヶ月の時間が過ぎ、本日(2020/09/18)案の定 RG νガンダム HWS仕様 先に届いてしまいました。
"やりたい事だけやるぞ!"と意気込んで制作を始めたのですが、どうも僕は表面処理とかその辺の地味な作業がそもそも"やりたい事だった"ということを再認識しました。苦にならん。時間は掛かるけど。俺はこれでいい…
とはいえなんとか、工作作業(表面処理含む)が全て完了しましたので次回は塗装作業へと入ります。前回記事でも触れましたが、今回は下地をハンドピースで塗った後は、僕の模型人生で殆ど初めてとなる「水性塗料による筆塗り」かつ、少々変わった塗り方を楽しみたいと思っております。
僕ね!筆を水道水で洗うって言うのが凄く楽しみなんですよね!水で洗えるんですよ!?水で!!信じられますか!!?? …そりゃそうか!!! おしまい!!!