RGウイングガンダムのあまりの格好良さに、前回記事では普段滅多にやらないというか初めて仮組したガンプラをデジカメで撮影した写真を掲載してキャッキャしておりましたが、若干ながら上半身の寸詰まり感が気になっておりました。
とはいえ。RGウイングガンダムは超格好いいウイングガンダムである事は間違い無いので「下手に手を出して、もとの格好良さを台無しにしたくないなぁ」。というフラフラしている状態での改修工作スタートです。
首の延長工作。
顎を少しでも引いて煽りで撮る(見る)と首が短いというか、若干ながら頭が埋まって見えるので、お馴染みの方法で少し伸ばします。
これが首のパーツ。BJ軸に首カバーを被せる構造。
このような棒を直接延長する場合、接着剤のみで延長工作をすると強度的にかなり不安なので、真鍮線を通すことで強度を稼ぎます。
ピンバイスで極力垂直かつ中心に真鍮線を通せる丁度良い大きさの穴を空けましょう。僕は思いっきり中心も垂直も外して斜めに穴が空きました。ちくしょう……。
軸を通すと強度を稼げるのは当然ながら、再接着する際にパーツのズレをかなり防げます。
再接着の際にズレが致命傷になる場合、僕は"速乾じゃない"流し込み接着剤を普通の白蓋使う感じで使用するのが好きです。ペトっと付けた後にそれなりに粘つきながらも接続のズレを容易に修正出来るからです。
今回の首のように凹部や、カバーで隠れて見栄えに問題が無いような場合はその後、瞬着をその辺に塗ってガチガチに固めておくと尚のこと安心ですね。
乾燥後挟んだプラ板の不要な部分をカットすれば首の延長工作終了です。
腰の延長工作。
ウエストも大分短い気がしたので下部にプラ板を張り付けて延長工作をします。
白いウエスト下部に合わせて、赤いお腹のパーツの下部にも同様にプラ板を張り付けます。
白いウエストパーツに蓋をするようにプラ板を張り付けただけで済むかと思いきや、立ち姿勢で一番大事な腰のスイング可動が出来なくなってしまったので……。
白ウエスト下部の赤いお腹のパーツ干渉する部分を簡単にカット。これで加工前と同様腰のスイング可動が復活しましたね。腰は1.2mm延長しました。 2021/07/29訂正。正しくは1.7mm延長しました。
Twitterで進捗ツイートした時に、「腰1.7mm延長(1.2mmと0.5mm貼り付け)」って書いちゃいましたが、それは間違いでした。というか今写真見て「0.5mm板追加で貼ってないじゃん!」って事に気がつきました。テヘ。
その後また実物を確認したら、1.2mmプラ板に追加で0.5mmプラ板貼り付けていました(苦笑) お酒を飲んで良い気分で夜な夜な作っているので、何も覚えていなかった!!(酷)
僅かな接着面でもガッチリ固定。アロンアルフア (プロ用耐衝撃)
上記、お腹の赤いパーツ下部を例として、接着面積が狭い(強度を稼ぎづらい)延長工作の接着に以前はタミヤの白蓋セメントを使用してガッチリ固定していたのですが、最近(というか2〜3年位?)はアロンアルフア (プロ用耐衝撃)を使用するようになりました。
名前の通りですが、まぁビックリするぐらい強力に接着してくれるので、制作の途中で"剥げる・割れる・もげる"という事故が無いんですよね。
流石に首の軸や、足首の軸その物を延長するといった場合には上項の通り真鍮線を通さないと心配ですが、くっつけた後に抉ったりしない場所ではホントに無類の力を発揮するというか「あとで壊れる気がしねぇぜ」!と安心感が凄いので超オススメです。
また、タミヤノ白蓋セメント類は少なくとも3日程度は接着後の切削を避けなければならず(引けるから)、煩わしさを感じたりもしますが、瞬間接着剤+硬化促進剤セット運用すれば、乾燥待ち時間からも開放されるのでもぅ手放せないですね。 硬化促進剤は919プライマーを以前からゴリ押ししてます。
合わせて919プライマーの素晴らしさのお話も読んでみてね。
迷いに迷った。二の腕(前腕部)の延長工作。
前回記事でも触れましたが、このキット最近のガンプラにしては珍しく?二の腕(というか腕全体かな?)が短く見えたんですよね。かといって下手に伸ばすと『MG ウイングガンダム ver.ka』のように「二の腕そんな長くてどないするねん」。ってな風になっても嫌だな〜。なんて悩みながらも、最悪やってみて駄目ならパーツ請求すれば良いかと、とりあえず伸ばす事を決意しました。
ところがギッチョン。微妙に伸ばし方に困る形状。
伸ばすと決めましたが、各方面ディテールが入っている小さな二の腕だったので、どう伸ばすかも悩んでしまいました。 そこで上記画像をTwitterにアップしたところ、沢山の方から「俺ならこうするぜ!」とリプやらご反応を頂きまして大変参考になりました。いつもありがとうございます。
「○○さんはどうしてn番を採用するんだろう?」と想像したりするのも楽しかったですし、何か鍛錬?になった気がします。
一旦天面を平らにして。スラスターの出っ張りだけ"足す"
今回僕の結論は上記の①+α的な方法を取ることにしました。
①を採用するにしても、スラスターの凸があるとプラ板を貼るのも大変なので、二の腕の天面からはみ出たスラスター上部をカットしてフラットに慣らします。
そこに写真のようにリーマーでフレームの軸とおおよそ同じ位に開口した1.2mmプラ板を用意して……。
穴あきプラ板→天面を平らにした二の腕の順でフレームに差し込んで位置合わせ。クリアランスや歪みがないかどうかを確認して位置決めが済んだら、そのまま外側から『速乾系流し込み接着剤』をスイスイっとこの時点では"必要最低限のごく少量"をプラ板と天面の間に流し込みます。
速乾系の流し込み接着剤は思っている2倍〜3倍位は広範囲に流れていく事が多いので、フレームにセットした状態で大量に流し込むのは辞めましょう。貫通してフレーム内部がデロデロになると大惨事ですからね。
二の腕がフレームから取り外せる程度に接着したパーツが乾燥後、取り外しこのタイミングで流し込み接着剤を必要分補填します。
そして最初の工程で上部をカットしたスラスターをプラ板で足しておいて、延長した部位の完全乾燥を待ち、その後頑張って"整形"出来れば僕の勝ちです。
結局は強い!気持ち!!です。
ここまでの延長工作まとめ。おわりに。
- 首を0.5mm延長。
- ウエスト下部にて
1.2mm2021/07/29訂正 正しくは1.7mm延長。 - 二の腕を天面にて1.2mm延長。
各部プラ板を貼りっぱなしで、大まかな整形しかしていませんが、現状プロポーションの確認で画像を見比べてみると……。うーん、二の腕の1.2mm延長はやり過ぎたかな?
まぁ数日眺めて寝て起きて。を繰り返してる内に"見慣れる"気もしますが、太らせるか、再度縮めてみたりと、引き続き気になるようであれば調整してみます。
とはいえ!素組みで感じていた上半身の寸詰まり感は大分解消出来て、非常に"好き"な感じになって参りました! ザクとかはゴリゴリ太らせる工作中心にやってきましたが、ガンダムに関しては線が細くて、スマートでスタイリッシュなプロポーションが好きなんですよねー。
え?なんですか?MG F91の太ももをゴリゴリパテで太らせてたじゃないかって? ……え、F91は正確には"ガンダム"じゃないから良いんです〜だ! ふんふふーんだ!! ……やめて、石を投げないで……。はい!おしまい!!