前回、おおよそ下半身の基本工作をまとめましたが残り作業をこちらの記事ではお送りします!
掘るか掘らないかの取捨選択……がしかし。
前回まではとりあえず掘るというスタンスで問題無かったのですが上半身に入ると罫書く時の"とっかかり"が薄すぎて、下手に手を出すと線がガタガタ&グダグダになりそうポイントが出てきます。上記のボディサイドの逆エッジ周りは更にやたらディテールが細かいので、最終着地の仕上がりを考えて敢えてスルーをしようと決め込んでいたのですが……。
友人達から煽られた 暖かな応援メッセージを貰って「よーし!頑張るぞ!」と友情に感謝をしながら掘ることにしました。
過去何度も、推していますしこれからも推し続けますが、ファンテックのやたら尖った針はハチャメチャに尖っている分慣れない内は針が飛んだり跳ねたりしますが、それ故にほんの僅かな段差やひっかかりにも指が追いつくようになるので、こういうやたらシビアな部分の一次彫りには最適です。ミリを操る楽しさが凄い。
とはいえ針は針なので、どれだけ掘ったところで溝はVの字でスジとしては不都合なので、ハチャメチャに尖った針で罫書いた後に、同メーカー 筋彫りカーバイト0.15~を使用してスジをVの字から凹の字に掘り直していきます。
余談です。よほど精密に細い線が欲しい場面で無いなら0.15mmと0.2mmをそれぞれ持っていれば、ガンプラの彫りとかでは大体事足りるんじゃ無いですかね?僕も彫り直しだったりの作業は、0.15mmと0.2mmのカーバイトで 全てまかなっています(もっと大きなプラモだとまた別かもしれない)。余談終わり。
するとまぁ確かに掘った方が立体感というか別パーツ感が出ましたね!今回は上手いこと掘れたけど、ディテールアップがディテールダウンに繋がるリスクを常に背負いながらの作業。しくじりが怖すぎたしメチャクチャ首と肩が凝りました。
その他合わせ目消しハイライト。
全体が小さいので、合わせ目消しも非常に細かい作業になります。アーティファクトのプラはABS製なのでシアノンと硬化促進剤を使ってぷにゅっとね。別にABSじゃなくてもシアノンと効果促進剤を使った合わせ目消しは着けて直ぐにでも作業が出来るので非常に調子が良いです。持ってると兎も角便利ですよ。
その他、頭 バインダー バズーカ等も同様に目消し処理しました。
唯一かな?肉抜き穴の処理
ふと思えば肉抜き穴はこのビームピストルのここだけです。余談ですが、これピストルって言われて「???」ってなった人少なくないと思うんですけどどうでしょう?普通にライフルやんけ。
この程度の穴であれば大丈夫な気もしましたが、穴にいきなり埋め材を入れると気泡やら何やらで足りない現象が少し心配だったので念のため、細かく刻んだプラ材をかさ増しとして先に適当に入れます。
あとはシアノン類といったひけないパテ類を補填して乾燥後削っておしまいです。以外と見える部分なのでやって良かった感が意外とあります。
逆に銃口に穴のモールドが無いので、プルプルしながら開口させておきました。
後ハメ加工も必要に応じてしてます。
挟み込みとかになっていた肩と腕などの部分は調整して全て後ハメ加工をしています。大体ピンの干渉部分をカットしただけですが、このままですとほぼ保持力がありませんので、塗装後にでも何かしらの方法で接着してしまう予定です。
基本工作終了。そして…
はい。合わせ目消しや彫り起こしといった基本工作が一通り終了しました。流石に腕と目が追いつかなかったり、小さすぎてケバ立ちを除去し切れていない様子も見えますが…
サフを吹いてこの後少々ペーパーで撫でてあげたら気にならなくなるはずです。いや……なれ。
おわりに。
さて!当初僕はこの小さなリックディアスを"綺麗目仕上げ"にするべく彫りや慣らし等の処理に細心の注意を払い、この後の塗装ではマスキングをしてエアブラシで塗ろうと思っていたのですが……。
既にそういう仕上げ(しかも超高レベル!Twitterとか検索してみて!)な作品を沢山見かけてしまいました。別に競っている訳では無いのですが、まだ『ガンダムアーティファクト』を楽しむ事に慣れていない僕としては、ハードルが激高になっちゃったんですよね。
きっとこの後の作業の表面処理をしながら、塗りながらで「あぁ…あの人のディアスはもっと綺麗だったな。よし!俺もやり直すぞ!」とクオリティーのドツボにハマっていく自分の姿が容易に想像出来ます。んー。それも楽しいんだけど、エルガイムmk-2とか、F91とかもやりたいしな。うん、今回もサクッと汚して遊ぼう(いつも行き当たりばったり。)
というわけで!表面処理もほどほどに、バーッと基本色はラッカーでエアブラシ塗装して、サブカラー等はシタデルカラー等の他塗料を筆塗りにしようかねどうなるかな?うふふ。おしまい!!!