前回、色を重ねてみたり、チッピングらしき事を施してみたリックディアスの最後の仕上げです!整えていきましょう!
ここまでの制作過程リンク
タミヤアクリルのターン! ここに来てなんでシタデルじゃない別の水性塗料?
装甲の裾というか端に白をまぶして赤の退色感を醸すべくタミヤアクリルを使用します。シタデルカラーでは無く、タミヤの水性アクリルを使う理由として、シタデルの白って一旦乾くと調整がしづらいというか素晴らしい速度で乾いてちょっと僕には細かい調整が難しい……ってな感じ。そこで行き当たりばったりで調整するにはアクリル溶剤で薄めに溶いた水性アクリルの方が塗った後の乾燥時間長めで有利だ!と考えたからです。各種塗料総力戦で挑みます!
やった…やっちまった。そう思ったね。
もぅこの時点で死んだと思いました。前腕部の下とか、スカート周り(フロントアーマー)とかは狙い通り良い感じな気がしますが、スネ部の裾が、もぅなんだこれは。冬か。冬なのか!? と言わんばかりにバッチリ真っ白になってしまった! 整えるどころか散らかしてしまったじゃないか!! ひー。どうすんのこれ?
赤ディアス乗ったアムロが川(海)で戦ってた事も有ったし泥まぶす。SFSから落っこちたことにでもしてくれ。
そういえば、Zガンダム本編でサイコガンダムとやり合ってたとき、川だったか海だったか随分深い水の上で戦闘してたし、このぐらい足下に泥んこ付いても不思議じゃ無いさ!と必死に自分に言い聞かせて、膝下くらいまで大胆にグランドブラウンやらサンディウォッシュをまぶして見ると、案外良い感じじゃないですか?
しかし……さ、3m〜4m位の深い泥にめり込まないととこうはならないのでは? とか余計な声が自分の頭の中から聞こえなくも無いのですが、有ったんです。スゲー深い泥地が。やべーとこだよ……ホンコンシティ。
ホワイトダスト をウェット気味にして全身ウォッシュ。
どうせ川に落ちたんだしなと、ティッシュでガサガサにしたウェザリングカラー ホワイトダストを全身にパサパサとウォッシュして、足下の土っぷりの様子と全身の調子を合わせます。
ドライブラシじゃないのかそれは?とも思ったんですが、ウェザリングカラーって凄くノビが良いというか相当ガサゴサ拭き取って筆を擦ると、エッジだけに色が乗るっていうより結局薄ーくパーツの全面にフワッと色が乗る感じなので、ウォッシュ作業と言った方がシックリ来たんですよね。
ウェザリングカラー ホワイトダスト凄く良いですよ。
さて、このホワイトダストは白に近いベージュなんですが、この色塩梅、凄く良いです。ハイライトとかでエッジ付近にチマチマ塗っても良し、何となくパキッとしすぎた色をポカーっと暈かすのにぺぺペーっと塗って、縦方向に筆なり綿棒でストーキングでもしてあげたら良い感じになりますよ!サンディウォッシュ等、似たような色と併用して使うと尚のこと調整がしやすくておすすめです。
鉛筆でギラリとさせたいエッジを擦る。
昔ながらの定番も定番。エッジの頂点(要は角)を鉛筆で擦ります。鉛筆って鉛色ってか光当たると結構ギラリと光って凄く重たい鈍い雰囲気を醸せて好きなんですよね。トップコートかけると途端に輝きが消滅したりするけど、そこは薄くコートするなりしないなり各自頑張りましょう! なんなら僕も良い方法があったら教えて欲しいです!お便り待ってます!
そんなこんなで……凄く良い感じなってきてない?やったぜ!うれしぃ!
鉛筆はギラリと輝く以外に塗膜でモタっとしてしまったエッジがさも立ってる風に"見える"のも凄く良いですねぇ。助かるぅ!
※シレッとこの段階で目玉をシルバーに塗ってます。
シルバーの上からクリアカラー。定番のお目々塗り。
方法自体はど定番なんですが、ここも一度乾けば基本的にどの塗料を重ねても溶けないシタデルカラーがとっても便利。
もちろんラッカー→エナメルの順番でもラッカーの下地は溶けないのですが、ラッカー塗料に比べてシタデル細い面相筆に塗料を含ませてチョイチョイっと塗るのがとっても楽なんですよ。なぜならシタデルカラーは塗料の伸びと発色性がハチャメチャ良いから。
色にもよりますがラッカー使うと中々発色せず、ネチョネチョやっている内に筆ムラが……って悲しいことが僕には多かったんですが、シタデルだとそういうことが殆ど無くなりました。別に塗りが上手くなってはいないのに、上手いこと出来てしまうのが嬉しいですね!
最後もう一度スススを吹いて、ガイアカラー エナメル "オイル"でチョイチョイっと。
艶感は既にマッドで良い感じでしたが、塗膜強度が心許ないウェザリングカラー、鉛筆の粉に蓋をする目的で最後にススス(クレオス スーパースムースクリアー)をコートした後、ガイアノーツのエナメルカラー、オイルを使用して乾いてないオイルというか湿った滲みを各所さりげなく振ります。殆ど見えない程度なんですが、こうすると手に取ってジーッと見たときや、写真を撮るとき焚いた光に反射したときなど、ふとした時、良い感じに見えるんですよ。
おしまい!! ガンダムアーティファクト リックディアス 完成しましたよー!
さて。サイズもサイズなのでいつもの通りとは行かず、途中何度も「あ……やらかした……」と頭を抱える事が多かったのですがそれ含めて、作って、塗っての工程が滅茶苦茶楽しかったです!
ディアスは同シリーズのex-sやhi-νと比べて、パーツ構成もシンプルかつ、塗り分けが必要な場面は少なかったとは言え、このサイズでもある程度掘れるし、塗り分けられちゃう事を知れたのが今回一番大きな収穫でしたね。
塗り分けしんどそうだな……なんて思ってた武者ガンダムが、今なら全然余裕で塗り分け出来る気がしてきたので、武者ゴッド丸とか作りたいなぁ。コミックボンボンで最初に読んだ武者ガンダムなので大好きなんですよね。ゴッド丸。(でも漢字がすぐに出てこない。)
さて、話が若干逸れましたが、こちら記事にてガンダムアーティファクト リックディアスの制作記は完結です。近いうちに撮影してギャラリーページも更新したいと思います!あー楽しかった!
毎度、twitterで言っている気がしますがそろそろ、汚しでは無く綺麗目仕上げでガンプラ作りたいと思ってます。元々はシャッキリポン!な感じってか、丁寧な工作を施した清潔感が有る仕上げが好きなんです。僕は。ホントだよ! 嘘じゃ無い! 信じて! おしまい!!!